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”ツンデ・レデン・刹ッ”の第9幕

はぁ~…。
最近、小説を書くために友達から大量に借りた○○ゲーのせいで、逆に小説を書く時間が急激に減ってきているような気がします。
でも、今日はがんばって一気に第9幕を書き上げました。ぶっちゃけ、眠いです。

では、第9幕 スタート!



第9幕  相良 龍之介



――――――ボリボリボリボリ…

「レデン、食べ歩きはお行儀が悪いぞ」
「そんなのどうでもいいニャ~」

――――――ボリボリボリボリ…

何だか最近、レデンが俺の言うことを聞かなくなってきている様な気がする…。美鈴のせいだ…。

今、俺とレデンは町からちょっと離れたところを歩いている。俺たちが住んでいるところよりもずっと緑色が多い。空気も澄んでいてウマイ。レデンは家からずっとカツオ節の塊をかじりながら歩いていて、レデンの周りにはそれはすごい匂いが充満している。ちょっとしたカツオ節結界というヤツだ。

「美味しいニャ~」

隣からは幸せそうな声がずっと聞こえている。
「そんなことよりもな」
俺は地図をもう一度見てみる。
「この地図おかしくないか?」
地図には大体の模式図が描かれているのだが、クソジジィの指定した場所がちょっとありえないくらい範囲が広いのだ。
「これって、隣の山ぐらいの広さだぞ?」
まぁ、東京ドーム3個は入るな。

「ニャッ!? 大っきぃ門があるニャ!」

レデンはカツオ節のクズを「つぶはぁっ!」と吹き飛ばしながら言った。俺はレデンの攻撃を神業的にかわしながら向こうを見てみた。

「げっ、何だアレは?」

そこにそびえ立つものはまさに羅生門。神木でも使って建築したかのような神々しいオーラが解き放たれている。その両側には白い壁が向こうの方までず~~~~っと続いていた。

「ん? 誰かいるぞ」

その門の前には、昨日会った「時雨」と言う名の美人秘書が立てつくしていた。

――――――シ~ン

しかし、時雨はまったくの無反応。
「何だ? 俺たちに気づいていないのか?」
俺とレデンは何となく体制を低くしながらそいつに近づいていった。
涼やかな風、安らかな木々のざわめき。それらが俺たちの空間を埋め尽くしていた。

「この人どうしたんニャ?」
「う~む、分からん」

俺たちは、めちゃくちゃ怪しく時雨に近づいたのに、時雨は全くの無反応。

「死んでいるのかニャ?」
「よし、心臓が動いているか試してみよう」

――――――ザシュッ

「…冗談だ」
時雨の胸に手を伸ばそうとした俺の手をレデンが容赦なく切り裂いた。
「多分寝ているんだろうな。ちょっと待ってろ」
俺は道端に生えていた雑草をちぎって、それを時雨の鼻の中に突っ込んだ。

――――――こちょこちょこちょ…

「ふぇ…」
時雨の顔が歪む。
「ふぇくちっ」
可愛らしいクシャミだった。

「あ…あれ?」
ようやく時雨が目を覚ます。
「よう、目が覚めたようだな」

――――――クー…

「起きろッ」

――――――ゴンッ

「あ…あれ?」
今度こそ、ようやく時雨が目を覚ましたようだ。
「次、寝たらカンチョウするからな」
「あぐぅ…、すいません。いいお天気だったので、ついウトウトと…」

――――――クー…

「う~む」
俺はどうすればいいのだろうか? 
このまま時雨を放って置いてこの門を通るべきか。それとも、親切にカンチョウで起こしてあげて、時雨に感謝されるべきなのだろうか…。
「う~む」
まぁ、いろいろと考えるのは俺様らしくないな。頭で考えるよりも、体が先に動くのが俺様さ。って、レデンどうした? 時雨の前に立って何をしようというんだ?

――――――ムンズッ!

「はぅ!?」
「目が覚めたかニャ?」
ぐふっ! な…何ていうことだ…。レデンが時雨の胸を両手で思いっきり揉んだために、時雨が起きてしまったぞ!
「あ…あれ? なんだか私…、長い間夢を見ていたような気がします」
「そりゃあ、実際に寝ていたんだからな」
俺の声に反応する時雨。
「はっッ!?」
突然、はっとする時雨。
「そうでしたっ! 私、和也という人を待っていたのでした」
「それは俺だ」
俺は自分を指差して答えた。
「あぐぅ…、すいません寝坊してしまって…」
「今までの出来事を、寝坊という一言で済ませるあんたがすごいな。しょうがないから、いろんな意味で許してやるよ」

なんて優しい俺様なんだろう。

「あぐぅ…、感謝です…」
目をこすりながら頭を下げる時雨。その時、時雨の長い髪が風に揺れて、一瞬だけ俺が見ていた風景が茶色に染まった。

「はっ、早くご案内しなければっ」
時雨が姿勢をピンと正す。
「総理がお待ちです」
「あぁ、おいレデン行くぞ~」
俺は門を下から嬉しそうに見上げていたレデンに声をかけた。
「了解ニャ~」
こっちに駆け寄ってくるレデン。その勢いを保ったまま、

「って、総理って何だよッ!?」
「って、総理って何ニャッ!?」

――――――ビシッ!

っと、俺とレデンは全くの同じタイミングで時雨にツッコミを入れてしまった。
「な…何ですかっ?」
ただ戸惑うばかりの時雨。
「おいおい、冗談にしてはちょっと笑えないぞ」
俺様とレデンは「ワタシニホンゴワァ~ッカリマセ~ン」みたいに両手の掌を天に向けた。
「いえ、冗談ではありません」
先程の時雨とは違い、今度ははっきりと発言した。

「まさか、総理って言うのは、総帥 オブ 理科部 の略語か?」
俺様はただひたすらにオロオロし、レデンはカツオ節の塊に対して、“そうり”と爪で跡をつけている。
「いえ、総理とは、総理大臣の略語です」
何をそんなに驚いているの? みたいな感じで時雨が答えた。
「ふっ、何を言っているんだ。そんな訳がないだろう」
俺は気を落ち着かせるためにその場で片手腕立て伏せをし始めた。

「突然なんで片手腕立て伏せなんかし始めるんですかっ? 自分の国の総理大臣ぐらい知っておいてください」
俺の頭の上から時雨の声が聞こえる。
「ふっ、そんなこと信じられるかぁあぁぁ~!!」
その掛け声と共に俺様は立ち上がった。
「あのクソジジィが総理大臣な訳ねぇだろうがっ! レデン、ついて来い!」
「了解ニャ!」
「えっ、ちょっと?」

――――――ダンッ!

俺とレデンはその類まれなる身体能力を生かして、高々にジャンプした。
「着地っ」
俺とレデンは門の上に着地した。
「ほえ~、高いニャ~」
確かに、俺たちが今まで歩いてきた道が一望できる。

「………あのぉ~!」
下のほうで時雨が叫んでいる。
「………危険ですので降りてくださいぃ~!」
「大丈夫だ。そんなやわな鍛え方をしていないのでな!」
俺は5mほど下にいた時雨に向かって叫んだ。
「あぐぅ…、そうじゃなくて…」
時雨の様子がおかしい。

「ご主人様…」
「ん? どうした?」
隣にいたレデンがしゃべる。
「なんだから嫌な予感がするニャ」
「ほう、それはどんな…」

――――――ダダダッダンッ!

「うわっ」
どこからともなく銃声が響いた。
「逃げるニャッ!」
俺とレデンは急いで下にいた時雨の元へ飛び降りた。

――――――ダンッ!

「大丈夫でしたかっ!?」
時雨が俺たちの元に駆け寄る。
「おい…、何でいきなり攻撃されないといけないんだ?」
し…心臓がバクバクだぜ。
「それは…、この門を通ってこない人はたとえ総理でも射殺せよと命令されているので…」
時雨の手には、微かに火薬の匂いがする銃が握られていた。

「って、お前が撃ったのかよッ!?」
「あぐぅ…、だって…」
「だって…じゃないだろうがぁぁぁ!」

やばい…。気がどうにかしてしまいそうだ…。
「ですので、門以外から中へ入ることはあまりオススメできません」
ニコっと笑う時雨。

「前途多難だニャ…」
流石のレデンも顔色が悪い。何だか急に寒気がしてきたぜ。

「では、ご案内致します~」
時雨が門を開けると、そこにはポツリと一軒の屋敷が見えた。
「こちらです」
時雨が俺たちの前を歩く。

「…ほとんどが庭だな」
見える風景のほぼ全てが日本庭園みたいだ。松、川、赤い橋…五重の塔まであるぞ。
「綺麗な所ニャ…」
隣で歩いているレデンは、どこか遠くを見ているようにまぶたを細めている。

「靴は脱いでお入りください」
屋敷内もすごかった。まさに純和風。木の香りが心地いいぜ。
「なんだか懐かしい匂いニャ」
レデンは鼻をクンクンさせている。
「ほう、この匂いの良さが分かるなんて大人だな、レデン」
「むっ、レデンはもう立派な大人ニャッ!」
拗ねた様にプイっと顔を横に向いてしまった。
「全く…、その態度がすでに子供っぽいんだけどな」
「何か言ったかニャ?」
「別に…」
「和也さん、着きましたよ」

俺たちの真正面には、横に何枚も障子が広がっている部屋があった。

「くれぐれも、総理の前では失礼の無いようにお願いします」
「はいはい…、どこの誰かさんみたいに急に銃なんてぶっ放さないから安心してくれ」
「あぐぅ…、そういうこと言う人嫌いです」

――――――シュ…

障子が開かれた。

「おぉっ、和也ではないか。良く来たな」
俺たちが招かれた部屋。その奥には和服を着て座布団に座っているクソジジィの姿があった。
「おいクソジジィ。色々と聞きたいことがある」
俺はズカズカと部屋の奥にいるクソジジィまで歩いていった。
「ほう、何でも聞いてみぃ」
俺はクソジジィの前にドカッと座った。

「まず…、昨日言った“パラダイス”って言うのは何処にあるんだ?」
「パラダイス?」
クソジジィがとぼけた様に答えてみせた。
「あぁ、俺はそれが楽しみでわざわざ忙しい中ここまで来てやったんだからな」
ここまで来るのにちょっと死にかけたんだからなっ。

「ふむ…、まず、レデンちゃん用のパラダイスはあの“カツオ節風呂”じゃ」
クソジジィが部屋の向こうを指差した。
そこには大きなプールのような物が置いてあり、その中に大量のカツオ節が投入されていた。

――――――「ニャニャニャァァァ~~~! パラダイスニャァァァ~~~!」

すでにレデンも投入されていた。
まるで札束の風呂にでも入っているように、両手でカツオ節を持ち、それを真上に投げ、そしてまた両手でカツオ節を待ってまた真上に投げるという行為を繰り返している。

――――――ヒヒヒィ、ヒヒィッ…

レデンの気持ち悪い声が聞こえる…。

「まぁ、アレは見なかったことにしよう」
俺は視線をクソジジィに戻した。
「ふむ、レデンちゃんが楽しそうで何よりじゃ」
「で、俺のパラダイスは?」
俺は、じわりじわりとクソジジィに近づいた。
「ん? 無いぞ」
「へっ?」
その言葉の意味が分からなくて、情けない声を出してしまったぜ。
「だから、無いって言っておるのじゃ」
ニコッと微笑むクソジジィ。

――――――ブチッ

「このクソジジィがぁぁあぁ~!」

俺はクソジジィを無理やり立たせて殴りかかろうとした。
「まぁ待て和也。人の話は最後まで聞くものじゃ」
「あぁ~ん?」
全く…、人をおちょくっているのかこの野郎は…。

とりあえず、俺はクソジジィを掴んでいた手を離してやった。

「うぉっほん。和也よ…、お主に仕事を依頼したい」
「はぁ?」
開いた口が塞がらなかった。
「この仕事を見事成し遂げてくれた時、和也には本当のパラダイスを与えることを約束する」
俺を見るクソジジィの目には迷いが無かった。
「ワシは総理大臣じゃ。嘘はつかんわい」
クソジジィの口から“総理大臣”という言葉が出てくるとは…。

「って、あんた、本当に総理大臣なのか?」
「うん。ワシ、総理大臣じゃ」
「かるっ、…そんな簡単に言われてもな…」
やはり、このクソジジィに実際に会ってみても、こいつが総理大臣なんてとてもじゃないが信じられねぇ。

「ほれ、これが証拠の写真じゃ」
「うぉ! クソジジィが偉そうな連中の真ん中に写っている!」
写真の中には、スーツを着たクソジジィが威厳たっぷりで立っていた。
「これ、合成じゃないのか?」
「違うわい」
クソジジィはちょっと呆れたように座りなおした。

「これでご理解できましたか? このお方は正真正銘この国の第91代目の総理大臣であらせられる“相良 龍之介”様です」
気づいたら、時雨が俺の後ろに立っていた。

「あぁ、分かったよ。ちょっとだけ信用してやるよ」
俺は精神的に疲れたので、クソジジィと同じように畳の上に座りなおした。
「ワシ…信用無い総理大臣じゃのう」
「そんなことありませんよ。もっと自分に自信を持ってください」
時雨がクソジジィの肩に手を置いて慰めている。

「…で、仕事の内容は?」
気持ちを切り替えて、仕事の話を持ち出すなんて、やっぱり俺様は大人だぜ。

「うむ…、和也も昨日見たと思うが…」
時雨はクソジジィの後ろに移動した。
「“萌え忍”…という組織を耳にしたことがあるか?」
「いや、昨日初めて聞いたな」

萌え忍…、その言葉で昨日の記憶が甦ってきた。テラメイドで普通に働いていたメイド、サユリが突然“燃え忍”という言葉を発していたな。

「“萌え忍”って、一体何なんだ?」
俺でさえ知らないことがあるとはな。世の中広いぜ。

「ふむ、萌え忍とは…」

クソジジィの口が何かを語ろうとしている。
そして、俺たちがいる部屋には、レデンの狂気によるキモチワルイ声が、BGMとして流れていた…。




(次回予告)

誰か教えて~、誰か教えて~、萌え忍人情ぅ~☆

萌え忍とは、どんな組織か判明しますw

(5年前の和也)

和也


↑ この話の5年前の和也の写真です。大体、中学2年生のときです。

はっ、レデンも書かなければっ!

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この記事に対するコメント

第9幕きた~ヽ(゚∀。)ノ
ってジイさんのとんでも情報発覚!?
The prime minister said "MOE are part of Japanese culture now."
ってやつですな(オイ
※萌単にこれに近いのがw

美人秘書さんも普通じゃないっぽいし、いったいこの先どうなってしまうんだ!?(*゚∀゚)キラン*

【2006/03/23 01:41】URL | ふぉくしーすらい #GWMyNl/.[ 編集]

萌えの 萌えによる 萌えのための 政治を目指しております! (選挙テーマ)

【2006/03/23 07:47】URL | シミコン #-[ 編集]

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