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”自分に厳しく、地球に優しく” 第7幕

第7幕  細かで正確な説明を要求します!!!



あぁ…、ここはどこだろう。
下には真っ白い雲が、まるで高級じゅうたんのように広がっています。あっ、ここは雲の上なんだ~。僕、初めて雲の上まで来ました。
「なあ、変なぬいぐるみ。雲の上ってすばらしいね~、ガハッ!」
僕の美しい横顔を変なぬいぐるみが殴りました!
「ッ!? 殴ったね? ぬいぐるみには今まで一度も殴られたことなんて無かったのにぃッ~!!」
「変なぬいぐるみって呼ぶな。俺のことは“エシナ”って呼べ!」
「わかったよ。“絵死名”」
「今…、変な漢字で俺の名前を呼んだだろ?」

絵死名の体があっという間に虹色の光に包まれました!!

「えっ、なんで!? なんで分かったの! はっ、しまった! ばらしちゃった!!」
「ふっ…、食らいなぁッ~!」
するとどうでしょう。変なぬいぐるみの口から、大量の木の葉が僕に向かって吐き出されました。(ダバーッと)
しかも、その木の葉は僕の体にまとわり付いてきます!
「ぎゃ~ッはッはッはッ~! やめて~! 死んじゃうよッ~! 木の葉が僕の…、白衣の中に入り込んで…! くすぐってる~!? ぎゃ~ッはッはッはッ~!」
まるで木の葉が生きているみたいに動いて、僕の汚れ無き体を弄んでいます!
「負けたくない~! 負けたくないよ~! ぎゃ~ッはッはッはッ~! やめてッ~!」
息ができないくらいに笑ってしまい、とてもとても苦しいです。死んじゃいます!

「俺の“バリティー”の1つ“シシルチエ(木の葉牢獄)”だ!…死ぬまで笑いな!!」(キメ台詞)
「ちょっとっ、エシナ! 車の中が汚れちゃうでしょ! 和也君のヨダレで!」
「えええぇぇッッ~! ひどいよ立花さん! ぎゃ~ッはッはッはッ~!」
「おお、そうか。すまんすまん!」
するとまるで、粉雪が儚く散るように「パァァァッ~」と、木の葉は虹色の光を放ちながら消えていきました。
「はぁッ~…、はぁッ~…、死ぬかと思った~。今のは一体なに?」
「さっきも言っただろ。頭の悪いやつだな」
「もうちょっと分かりやすく細かく正確に言ってくれると嬉しいんだよ!」
「エシナ、“フォト”のムダ使いはやめてね。悪いクセよ」
「そうか? それほど使ってないと思うけどな」
「今日の朝だって任務でもないのに“ソウェルス(偵察スズメ)”を3匹も作っていたでしょ?」
「あれは…、今後あの町を範囲として活動していくわけだから、あの町の周辺の環境を調べていただけだ。だから別に“フォト”のムダ使いではないと思うぞ」
「今日みたいに、急な任務に就かなければならなくなった時は困るでしょ? だからさっきまでエシナは急いで“フォト”を溜めていたじゃないの…」
「間に合ったからいいじゃないか」
「もう…、それもそうね」
「あははっ」
「うふふっ」

ここでツッコミが入る! まぁ、見ていてよ。

「僕を無視するなッッ~! 僕の話しを聞いてくれYOー! オー、イェイ~!!」
「うるさいぞ、渚‘s盾!」

…その時! 僕の脳天に深緑色の光を放つ魔方陣が描き出され、その輝く魔方陣からグレテヤレ悪魔が召喚されました。
その悪魔が僕の耳元でブツブツと呪文を唱え始めます。

グレテヤレ…! グレテヤレェッ~!! グレテヤレ…! グレテヤレェェッッ~~!!

すると、みるみるうちに僕はグレテヤルマンに変身してしまいました!

「いいんだ、いいんだ! 僕なんて誰からも必要とされていない人間なんだ! わかったよ! ヘイ! ヨォ~! オレはマジマジいらない人間!? エ? マジで!? チェケラッ!!」
僕の叫びは青空に消えて行きました…。

「なに? どうしたの?」
「壊れたんだな…」

二人がとても深い哀れみの眼差しで僕を見ています!
「なんだよ…、そんな目で僕を見るな! やめろ! やめろ! やめてくれぇぇッ~~!」
僕の体からグレテヤレ悪魔が消滅していくのが分かります。グレテヤレ悪魔の最後です。

グオオォォッッ~…、コッ…コンナ…バカナッ!…ナゼダ!! コンナハズデハ…! グギャアァッ~! グレテヤル~~~!!

そして、白い煙になって消えて逝きました。
「ありがとう二人とも。二人はエクソシストだったんだね。よくぞ僕を救ってくれた!」
RPGの中で助け出された王様みたいなセリフを僕は吐き捨てました。
「意味のわからないことを言ってんじゃね~よ! オラッ!!」
「えっ? ガハッ!」
また変なぬいぐるみに殴られました。僕の口から「キラキラ」と血しぶきが飛びました。目からは悔し涙もにじり出てきました。

「す…すんませんでした…、エシナ」
しょうがないので…、本当にしょうがないので!
僕はちゃんと“エシナ”って名前で呼んであげました。
恐る恐るエシナの顔を見てみます。
「おぉ、ちゃんと言えるじゃないか。最初っからちゃんと言え!」
「人生にユーモアという要素を取り入れなければ、僕は死ぬんだよっ!」
「知るかっ!」
僕とエシナはまたケンカを始めました。

「仲良くなれたわね」
立花さんが微笑みの女神のような眼差しで僕たちを見つめています。
「主人とその下僕って感じだけどね」
「おぉ、よく分かってるな」
「これからは、いろいろとよろしくね、和也君」
「頑張って、渚の立派な盾になるんだぞ!」
「うん! 僕…、頑張るよ!」

あれ? なんか僕…、納得してるぅッ!

「とりあえず今は色々と聞きたいことがあるでしょ?」
立花さんは慣れた感じで車を運転しています。
「そうだね…、今日の出来事はありえない事だらけで、このまま何も知らずに生きていくと、僕の精神構造は崩壊しそうになるから早く教えてください!」
「何から知りたいの?」
向こうの空にジャンボ飛行機が飛んでいるのが見えます。
「まず…、君は一体何者なんですか? 殺し屋Xなの?」
「殺し屋X? 分からないけど殺し屋じゃないわ。私は“環境保護執行人”なの」
また新たな単語が出現してしまいました。

「環境保護執行人? お願いだから分かりやすく説明してくださいぃ!!」
「“環境”を“保護”することを“執行”する“人”よ」
「そう意味じゃなくて、例えば…、どういうことをするのかなぁ~って」
「う~ん…」
立花さんはしばらく考えて、
「地球の環境を破壊、もしくは汚す人たちを抹消することが仕事かな」
「抹消!? ってことはつまり…、殺すってこと?」
「だってしょうがないでしょ?」
「なんだよそれ! 子供の言い訳みたいに言わないでよ」
「だって…、ウザイじゃん?」
「そんな理由で殺したらダメだよ! どんな教育を受けて来たんだよっ?」
「お父さんは“お前は誰もが怯える殺人マシーンになるんだよ”っていつも私に言ってたわ」
「まもるさんは何? 悪の黒幕ですか? そして、立花さんは殺戮堕天使ですか?」
「え? なんで私の通り名を知っているの?」
「うわ~ん! もう帰りたいッ~!!」
でも僕は帰れません。だってここは雲の上だから。

「もう聞きたいことは無いのか?」
エシナは、僕と立花さんの間のスペースに座っています。
「良くぞ聞いてくれたね、エシナ。それはね…、“エシナは何でこんな風に動けるんだ?”ってことだよ!!」
立花さんのことは大体分かったから、次はエシナのことが猛烈に知りたいねっ!
「なんだ…、俺のことが知りたいのか。何でも聞いてみろ! 遠慮すること無いぞ!」
エシナは自分の胸を「ドンッ」と腕で叩いて、構えています。
「じゃあ…、エシナって何なの? ちゃんと分かるように説明してくれよ」
「ふむ、説明すると長くなるがそれでも聞くか?」
「お願いします!」

そして…、エシナはその重い口を開けて語り始めました。
「俺は“環境”担当の人工知能Eが入っているモコモコしたぬいぐるみだ! 渚のパートナーをしている。渚とは、渚が生まれた時からの付き合いだ!」
立花さんは「うん、うん」とうなずきながら聞いています。
「俺の発明者は渚の父親である立花博士だ。普段はどうしようもなくだらしない立花博士は、俺を含めて26種類の“アート”を発明したんだ。“アート”っていうのは“俺みたいな人工知能が入っている何か”の名称だな。あの自動販売機のシパンも、今俺たちが乗っている車のヴェスも“アート”だ。今は寝ているが、渚が被っているこの黄色いヘルメットも“アート”で、名前はピスタだ」

エシナの口から出てきた言葉はとんでもない内容でした。まさか、
「あのまもるさんがエシナ達を作ったの!? 嘘でしょ!? 信じられないぃ!!」
「驚くところはそこじゃないでしょっ」
立花さんに軽くツッコまれましたぁ! 嬉しすぎて失神しそうです!!
「うーん…、信じがたいけど本当なんだね。夢じゃないんだね。はぁ~…」
信じられないけど、真実を受け止めようと思います。僕は偉いです。
「話を続けてもいいかな?」
エシナのこみかみには、なにやら筋の入った血管のようなものが浮かび上がっています!
「お…おねがいしますぅ…」
エシナは僕の顔に向けて構えていた拳を下ろしてくれました。

「続けるぞ…。俺たち“アート”は“フォト”をエネルギー源として動いている。“フォト”っていうのはだな…、この世のあらゆる物体を司っている“ソース(存在力)”を吸収し、それを俺たちの人工知能のフォト変換基盤に送り、使用できる純粋なエネルギーに変換されたものだ」
「ふむふむ」
「しかも、その“ソース”にはいろんな種類があるんだ。ちなみに俺の“ソース”は“ゴミの存在力”だ。さっき学校から“ソム”までの道のりまで“ゴミ”がなかったのを不思議に思わなかったか?」

僕の記憶がよみがえっていきます。
「そういえばゴミが無かった! なんで無かったの!?」
「俺がゴミを吸収して、フォトを補充していたからだ」
「どこから吸収したの!?」
「口から」
「ゴミだったら何でもいいの!?」
「そうだ。ゴミという概念が存在しているものなら、俺は何でもフォトに変換できる」
僕の情報保管庫に、どんどん信じられない情報が入力されていきます!
「エシナたちって本当にすごいんだね」
僕は感激して、パチパチと拍手をしてしまいました。
「やめてくれよ、恥ずかしい!」
エシナが、にやけながら頭を掻いています。そして、何故か立花さんも照れくさそうです。
「へぇ~、本当にすごいんだな~。…もう説明は終わり?」
その僕の問いに
「まだだぞ和也! 聞いてもっと驚け!!」

エシナは僕の前にあるダッシュボードの上に移動して、気合い満々で話し始めました。
「次の説明は“バリティー”についてだ! そうだなぁ…、まぁ、簡単に言うと“それぞれのアートの特殊能力”ってやつだな。さっきみたいに木の葉がお前を襲う“バリティー”もあるし、ヴェスが車や飛行機に変形するのも“バリティー”だ」
特殊能力…、その響きに、僕の心の熱は高騰し、爆発しそうになります!
「じゃあさ! エシナには、木の葉が僕を襲ったさっきのやつ以外にも、その“バリティー”っていうのがあるのッ!?」
「当たり前だろ! まだまだいっぱいあるぞ!!」
エシナは「ふふ~ん」とした顔をしました。
「すごいなぁ…、本当にすごいよ!」
「驚きすぎよ、和也君。そんなに褒めないで」
だからなんで立花さんが照れてるの!?

「さて、これくらいで俺たちの事がわかったか?」
「うん! すごくわかったよ。…つまりエシナたちはアレだよね…、不思議サムスィングって事だね!!」
「そうかそうか、お前は今ここで力いっぱい舌を噛め!」
エシナが飛んできた!!
「わにゃった! わにゃった!!」(わかった! わかった!)
エシナが僕の口の両側を引っ張っています。
「一応納得しとくことにするから怒らないでよ! エシナたちがすごいってことは、ものすごく分かったからさ!」
「よし、それでいいんだ」
エシナは何かご満悦な顔をしています。ムカつきます。
「じゃあ、最後に一つ質問してもいいですか?」
エシナはダッシュボードの上に戻って座りました。
「質問の多いヤツだな。で、何が知りたいんだ?」
エシナがジッと僕を見ています。
「えっとぉ…、今から僕たちは何をやりに行くんですか?」
ズバッと核心を突く質問です。この質問の答えによって、僕の人生が変わるといっても過言ではないでしょう!
「任務の内容を知りたいの?」
立花さんが僕の目をジッと見つめてきます。
「うん、教えてください立花さん。…でもそれは極秘事項で教えられないってやつですか?」
「ううん別に大丈夫よ。和也君も任務に一応参加するんだから知っておかないとね」
「しっかりと任務の内容を頭に叩き込んでおけよ」
エシナが軍隊の上官みたいな口調で言いました。
「努力する所存でありますぅ!」
口調が写ってしまいました。

「じゃあ~、和也君にわかりやすく教えるね。今から行くところは、福井にある山なんだけど、そこでは…」
「けいこクゥ~! けいこクゥ~~~!!」
「なに? どうしたの!?」
立花さんが慌てています。無論、僕は速攻でパニクってしまいましたけどねっ! 
「えっ、何!? どうしたのぉぉぉ~~!? ねぇ、どうしたのぉぉぉ~~!!?」 
僕はもう中学2年生なのに慌てふためいてしまいました!
「ミサイルがせっきんちゅウ~~~!」

――――――ミサイル?

それは、“魅裟威瑠”って感じの暴走族ですか?
それとも“美佐 いる?”って感じの女の子の日常の会話ですか?
「そう、距離は?」
「あと11000~!」
「11000か…」
「あと5秒ね。ヴェス! ステレス戦闘機にモデルチェンジして!」
「わかっタ! わかっタ!」
僕たちが座っている椅子以外が突然光り始めました!
「変形するバリティー“チャラック”! モデル:ステレス!!」
うわっ! すごいですぅ~! 僕たちが乗っている車が虹色の粒に変わりました!! 
って、さむっ! 上空5000メートルの風が僕を襲ってきます! 寒いっていうよりも痛い!!

「モデルテェンジかんりょウゥ~!」
その声が響き渡ると、周りから光が消えました、僕はオドオドしながら回りを見てみました。それは…、まさにスゴイの一言でした。さっきまで見ていた車内の風景がものすごく変わっています!
フロントガラスは横にとても長い台形の形に変わっていて、前方180度が見渡せるようになっていました。手元には、ゲームセンターにある飛行機のシュミレーションゲームに付いてあるようなコントローラーが付いていました。他にも意味が良くわからないスイッチやレバーが腐るほど付いて、レーダーらしき装置もあります。
僕の視界に入ったそのレーダーを何気なく見てみました。僕にも理解できるそのレーダーは、小さな点が僕達の居場所を示している中心の×印にどんどん近づいていっているのを表示させていました。

「ヴェス! 囮のダミーを射出! そして、この空域からすぐに離脱して!!」
「わかっタ! わかっタ!」
ボシュッと何かが出る音がしたかと思ったら、この機体は急に上昇し始めました。太陽がまぶしいです。おまけにすごい“G”です。そして、

ドオオオォッゴオオオオオオォォォッッッッンンンンン~~~~~~~~~~!!!!!

と、本当に本当にものすっげぇッ~爆音が聞こえました。
「渚、ギリギリだったな」
「えぇ、まさかあっちがレーダーとミサイルを持っているなんて思いもしなかったわ」
なんでこの二人はこんなにもすごい重力空間にいるのに平然としゃべっていられるのでしょうか? 僕なんて失神する寸前ですよ?
「誰かが情報を漏らしたのか?」
「その可能性はあるわね」
「任務が終わってから調べてみるか」
「そうね」
しばらくの間、急上昇を続けていましたが、やっとこの機体は水平飛行に移ってくれました。もう僕はもうクタクタですよ。

「はぁ~はぁ~、アレは一体なんなの!? なんでミサイルが飛んで来るんだよ!!」
座椅子に深く腰掛けながら、ため息混じりに言いました。
「私たちにも予想外だったわ。恐らく内部に内通者がいたのね」
「しばらくヴェスはステレスに変形していなければならなくなったな」
「そうね…。ヴェス? ステレスに変形していられる時間は後どのくらい?」
前の窓を見てみました。太陽がものすごく近くにあるような感じがします。

「そうだネ…、あと5分ってとこかナ?」
「それだけあれば十分ね。ヴェス! 急いで目的地の上空まで移動して!!」
「わかっタ! わかっタ!」
そして、またすごい“G”が僕を襲いました。この飛行機?は、ものすごい速さで飛んでいます! 速すぎて景色が良くわかりません!
「プランBに変更か?」
「だってしょうがないでしょ? あっちが私たちに気づいちゃったからね」
「帰りのフォトはあっちで調達するのか?」
「うん。ヴェスの“ソース”も多分あると思うし、大丈夫よ」
「よし、任務開始って感じだな」
「ヴェス、目的地まではあと何秒?」
「あと180秒~」
「わかったわ。あっ、それと和也君は急いでこれを着てね」

立花さんは後ろの席に置いてあった何かを僕に差し出しました。
「これは…、防弾チョッキ?」
「うん」

防弾チョッキ…、身体を銃弾から守る物:国語辞書より引用

「え? なんで僕がこんなものを着けないといけないの!?」
「だって、危ないから」
「それなら立花さんが着ければいいじゃないか!」
「だって…、格好悪いし動きづらいもん」
「なにそのポリシー!? 立花さんおかしいよ!!」
「まぁいいじゃない、和也君が私の盾になってくれるんだし」
「そうだぞ、がんばれ!」
こ…こいつらぁッ~~~! なめとんのも大概にしいやぁッッッ~~~!!
僕の中でこいつらに対する“殺意”が芽生えた瞬間でした。
「わかったよ…、僕がんばるから!」
僕は「ユラ~ッ」と手を差し伸ばして防弾チョッキを受け取りました。そして僕は、自分でも気づかないくらい不気味な笑みを浮かべながら、シャツの上から防弾チョッキを着ました。防弾チョッキはかなり重くて、確かに動きづらいです。
僕の装備…、シャツ、トランクス、白衣上下セット、防弾チョッキの4品です。バランスがいいですねぇ~。

「そろそろ目的地の上空に着くわ」
「準備は完了だな」
「って、ちょっと待ってよ! 結局どこに行くのさ!?」
「着いてから話すわ」
「渚、あと10秒だ。ヴェスも準備いいか?」
「いいヨ! いいヨ!」
「あぁ~もぉ~! どうにでもなれ~~~って感じだよ!!」
なんでこうなってしまうのでしょうか? 早く教えてほしいのにぃ!!
「ヴェス! そろそろいいわよ」
「わかっタ! わかっタ!」
そして…、僕たちが乗っていた飛行機?は突然虹色の光になって消えました…。

「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇッッッッッッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!???」

僕の悲鳴が青空に響き渡ります!
僕の体は地球の重力に引っ張られてどんどん落ちていきます!ってさむっ!
「ありえないッ~ありえないッ~ありえないッ~ありえないッ~ありえないッ~!!!」
僕はそりゃ~パニクりまくりですよ! だってとっても高いところからパラシュートも着けずに落ちているんですよ!? はっきり言ってこれを読んでいるあなたもこの状況に陥ったら僕と同じようにパニクりますよ!! 絶対にぃぃぃっ~~~!!!

「大丈夫よ、和也君」
横を見てみると、立花さんが僕と同じような格好をして落ちていました。その背中にはエシナが乗っていて、エシナは片手でラジコンカーを持っていました。
そして、立花さんは僕の手を掴みました。
「何が大丈夫なんだよ! 死んじゃうよッ~~~!!」
「大丈夫よ。それよりも、今からキメ台詞を言うから一緒に言ってね!」
「キメ台詞は“ミッションスタート!”だ!」
「何を言ってるんだぁッ~君たちはッ~! 正気じゃないよッ~~~!!」
僕まで気が狂いそうになります!
「でもキメ台詞を言わないと死ぬわよ?」
「そうだヨ! そうだヨ!」
「もう訳わかんないよッ~~~!」
「じゃあ、1・2・3!で言うぞ!」
何か勝手に決めてるし!
「行くわよ! 1・2の!」


「ミッションスタートよ!」(立花さん)
「ミッションスタートだ!」(エシナ)
「ミッションスタートネ!」(ラジコンカー)
「ミッションなんてクソくらえぇぇぇッッッ~~~!!!」(僕)


みんなの声が虚空へと消えて行きました。そして、


「ミッション開始であります!!!」(???)



――――――ミッションスタート!!!

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