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”自分に厳しく、地球に優しく” 第4幕

第4幕  死闘



今、僕の目には自動販売機の裏側が映っています。自動販売機の裏側なんてあまりいつもよく見ていなかったので、じっくり見てみると結構複雑なんだなぁ~って思います。
だって、変なケーブルとかがグチャグチャに張りめぐされているからです。赤色や青色、黄色、茶色、黒色…、とにかくバラエティに富んださまざまな色が僕の目の前に存在し、さまざまな太さのケーブルがあるのです!
「へぇ~、こうなっているんだぁ…」
僕の脳に新しい発見がインプットされていきます。でも、そこで割り込みエラーが発生!

「ってこれ自動販売機じゃないやろ! あんたぁ!?」(何故か大阪弁)

このとき僕は、「なんていいツッコミなんだ!」とプルプルと感動しました。
そうなのです。明らかに変なのです。どう考えてもおかしいです。どこの世界にこんなにぶっといケーブルが張りめぐされている自動販売機があるんですか!?
どう考えてもこれは、ただジュースが出るだけの普通の自動販売機ではありません!
では…、これは何なのか?
すると突然、

「そうなんすぅよ~! えろぉ~すいませんなぁ~!」(大阪弁)

ッ!? …なんですか? 何か聞こえたたような。
周りを見渡しても誰もいません。…もしや!?
僕は顔を「バッ」と上げて自動販売機の上を見ました。
…何もいない。よかった…。また変な未確認サムシィングが出現したかと思ったよ。
僕はふっと心をなでおろしました。

「ちょっと、あんさん? こっちやこっち!」

ッ…!? …なんですか? また変な声が聞こえたような。
周りを見渡しても誰もいません。…もしや!?
僕は顔を「バッ」と下げて僕の足元を見ました。
…何もいない。よかった…。僕はてっきり、大阪弁を話すある有名なCMに出ている変な地底人が顔を出しているのかと思ったよ。
僕はふっと心をなでおろしました。

「しょうがないでんな~…、これならどうや!?」
突然、目の前のケーブルが僕に襲いかかってきた!!!
戦闘シーンのBGMが流れ出す。ジャジャン!ジャジャン!ジャジャン…!

「突然、変な自動販売機が現れた!!」

シパン


戦闘開始!!!
1ターン目:カズヤの攻撃!
カズヤは変なケーブルを揉んだ!!
      変な自動販売機は「あふぅん…!」というあげき声をあげた!
      変な自動販売機に16のダメージを与えた。
      変な自動販売機の攻撃!
      変なケーブルがカズヤの○○○をかすめた!!
カズヤは「こ…これは!?」という初めての感覚に驚いた!
      カズヤは15のダメージをくらった。
      カズヤは精も根も尽きてしまった…。
      ゲームオーバ~!
しかし、どこからか沢田さんの声が聞こえてきました。
「さっさと立花さんを連れて帰ってきてくださいね? ちゃんとわかっているのですか?じゃないと、私、…新谷君のこと…、キライになってしまいますぅ~~~!」
「フンヌオォッッ~~イ!」
カズヤは生き返った! まさに奇跡!!
2ターン目:カズヤの攻撃!
      カズヤは変なケーブルに「フッ」と息を吹きかけた!!
      変な自動販売機は「あぁ…!」というあげき声をあげた!
      変な自動販売機に33のダメージを与えた。
「ワイの弱点をよく見破ったなぁ…、あんさん…、バタッ」
      変な自動販売機をやっつけた!!
129の経験値を手に入れた!
カズヤはレベルが上がった!
沢田さんへの想いが3上がった。
○○○の持久力が4上がった。
鼻の穴の大きさが5上がった。


少し…、風が強くなった感じがしました。激戦を制したあとの僕の顔には、微量の汗が流れていました。汗が風で急に冷たくなっていくので、慌てて汗をぬぐいました。
「はぁ…、はぁ…、あんさん、けっこうやりますな~!」
目の前の自動販売機が僕に話しかけました。
「はぁ…、はぁ…、お前もな!」
僕は返事をしました。そして、なんだか急に笑えてきました。世の中まだまだ強いやつがいる。つくづくそう思いました。僕は井の中の蛙でしかなかったです。そう思えてくると嬉しくなったきました。
ここで一句、
日の高い 丘にて二人 横たわり なかなかやるな そっとつぶやく 
                                   新谷 和也
あれ? なんでだろ? 涙が止まらない!
この涙はなんで流れてくるんだろう…?
それはね…、突然、変な自動販売機が襲いかかってきたからだよっ!(キレ気味)
「お前は一体なんなんだ!?」
僕は真剣な眼差しで、目の前の自動販売機を見つめました。
「そうなんです! 私が変なおじさんです!! あふぃん!?(びくびくぅ!)」
変なケーブルを僕は強く揉みました。
「すんまへん、冗談が過ぎたわ。勘弁してなぁ、あんさん…、はぁ…、はぁ…!」
僕は手で掴んでいたモノを離します。
「しょうがないでんな~、せやけどなぁ…、この事はとっても“とっぷしーくれっと”なんやよ。ワイに感謝せぇやぁ~」
そして、変な自動販売機は語り始めました…。
僕は、「とっても“トップシークレット”なんやよ、って変な言い方だなぁ…」と思いながら話を聞き始めました。

「まずは自己紹介や。ワイの名前は“シパン”、世界一の泥棒や!」
「それは“ルパン”やろ~がッ!」 スパ-ン!!(ツッコミの音)
はっ、しまった。ついツッコミを入れてしまいました! 体が自然に動いてしまったぁ!
「おぉ! なんていいツッコミや! あんさん、ワイと漫才やらへんか?」
突然、僕の脳内に「パァッ~」っと広がっていく光景。

美少年&しゃべる自動販売機のコンビが繰り広げる漫才の嵐…!
一躍有名になることは間違いないでしょう。そして、一人と一台がこの大芸人時代の頂点に立つのです!
「僕は…、芸人王になる男だ!!!」(背景に「どーん」という文字が浮かび上がる)
そして、その高い叫びは、どこまでもどこまでも響いていきました…!

はっ、しまった。また、バーサーカー状態になってしまっていました!
僕は正気を取り戻します。
「いやいや、違うでんがな! 芸人王になるのは…、このワイや!! ハブゥッー!?(ガクガクゥ!)」
すかさず、裏拳を変なケーブルに叩き込みます。
「話が進まないだろうがぁ! さっさと続きを言え!!」
僕は段々イライラしてきました。
「あんさんがツッコミを入れたからや…(ぼそっ)」
「ああぁん!? なんか言ったかこのボケナスがぁ!!?」
「なんでもあらへん! 話を続けさせてもらいやす!!」
あぁ、やっとちゃんと話してくれる。僕は、両腕を組んで、話を聞き始めます。
しかし…、一体どこからこいつの声が出ているのでしょうか?

「さっきも言ったとおり、ワイの名前は“シパン”や。これは本当やでな。嘘は言ってないでな! それで、今あんさんが一番知りたいことは恐らく…、「ワイは何者」かっていうことやろ? よっしゃ、ずばり教えたるわ! ワイは…・実は………、自動販売機やったんや! 痛っ痛い! 石を投げんといてーな、ホンマ。ほんの“シパンちゃんジョーク”やないか、まったく…。アレ? あんさん顔色が悪いで~、保険室行こか~? 痛っ痛い! コンクリートの破片を投げるの止めてくれなはれ、ホンマ! わかった、わかった。言います! 言います!! 中国語で…」 

その時、絶望で地面に倒れて行く僕は思ったんです。
僕はもうダメだ。ツッコミに疲れた。こんなにもツッコミがキツイとは思ってなかったよ。正直…、ツッコミを舐めてたよ。
あぁ…、世界中のツッコミ屋さん、ごめんなさい! あなたたちがこんなにも苦労してツッコミをしていたなんて知りませんでした。
本当にごめん! ってこのやろうがぁあぁッッ~!!
僕は最後の力を振り絞りました!
「なんで中国語やっね~~~ん!…やっね~ん…やっね~ん…(エコー)」 

――――――ビシッ!(ツッコミの音)

言った。僕は言ったぞ…! ツッコんだぞ…!
そして、僕は地面に「どさっ」と倒れこみました。もう立ち上がる力は残ってないです。
「…ワイの漫才にここまでついてこれたんは、あんさんが初めてや…! 久々の強敵やったであんさんは。ワイも危なかった…。でも、久しぶりにいい漫才ができておもろかったで~。だから、褒美にいいところに連れてってあげるで、あんさん! まぁ、詳しい話はあっちで聞いて~なぁ~。正直な話、いろいろ説明するのが面倒臭かっただけなんや」

薄れていく意識の中、僕は変なケーブルに「シュポーン!」と吸い込まれたのが分かりました。そして、そのまま僕の体はどんどん吸い込まれていきました…。



これからの僕の人生がどれだけ変わってしまうか…。
この時の僕はわかっていなかったぁぁぁッッッ~~~~~~!!!

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