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”自分に厳しく、地球に優しく” 第2幕

あぁ~、”自分に厳しく、地球に優しく”の手直し終わったぁぁぁ~!
けっこう時間かかりましたねッ!
なんて言ったって、140枚もありましたからねッ!
良く書いたなぁ、僕…。
でも、まだまだ続くんですよね、この話。
まぁ、面白いから全然OKですね。
昨日、夜中まで読んでいたら、こっちの続きも書きたくなってきましたよっ。
血がっ…、血が騒ぐぅぅぅ!

では、”自分に厳しく、地球に優しく” 第2幕 スタート!

第2幕  あなたのために



何でしょうか? 
なんかチクチクします…。首筋と肘に何か嫌な違和感があります。
瞼を開けて僕の目に映った風景は、いつも見ている世界よりも90度傾いていました。左に地面があって、右に空があります。
僕は左手を枕にした感じで横になって寝ていました。風が強く吹いていたので体が冷えています…、さぶいよっ!

仰向きに体勢を直し、「よいしょっ」と起き上がりました。
「あれ? ここは萩原公園じゃないか。僕はなんでこんなところにいるんだ?」
周りには誰もいなくて、僕しかいませんでした。
芝生の上に座りながらしばし考えてみます。
僕は考え事を始める時、癖でいつも携帯電話の時計を見るんですけど、この時は、「こんな癖を持っていて本当によかった」と思いました。
デジタルで表示されている時間を見てみると7時50分でした。

さぁ! ここからはスゥインキングタァ~イムです! イヤッホーイ!
まず、僕の学校は8時に授業が始まりま~す。なので、あと10分で一時間目が始まっちゃいます。きゃは! 
そして、萩原公園から萩原中学校までの僕の自転車での最高タイムは12分です。校舎に入ってから自分の席にたどり着くまでの時間も入れてのタイムです。
さらに追加事項として、僕は今まで一度も学校を休んだことはありません。遅刻もないです。
運動神経は全然よくないけど、体が丈夫なことは僕の誇りです。遅刻をしたことがないことも僕の誇りです。しかし、今の状態だと人生初めての遅刻をしてしまいます! 
やばいです。今日遅刻をしてしまったら、一体僕はどうなってしまうのでしょうか…!?
遅刻しただけでは僕の社会的環境は変わらないと思います。先生も友達も、
「お前が遅刻するなんて珍しいな」
の一言だけで、あとは別に何も変わらないでしょう。ただそれだけです。
しかしぃ! 一度でも遅刻という冒険をしてしまうと、人はスリルと「この前、遅刻しちゃったからもう一度ぐらい遅刻してもいいかなぁ~、えへっ」という精神破壊ウィルスに感染してしまうのです! 僕はそれが良くわかっています!
よし…、僕は冷静だぁぁぁッッ~~~! 今から何をするべきかはもう決まったぞ!

ここまでが僕の脳内で処理された内容です。そして結論。
「制限時間内に目的地(萩原中学校)に必ずたどり着くこと」

――――――ミッションスタート

僕は鞄を手に取り、急いで自転車まで走りました。自転車にまたがり思いっきりペダルを漕いで、さぁ、レッツゴー! 山から麓(ふもと)までの坂道は、ほとんどノーブレーキで走り、どこかの豆腐屋の息子で、下り最強のあいつにも負けないドリフトをカーブでは何発も決めました。あと、顔に爽やかな風が当たって気持ちよかったぁです!

山から下りてからは、学校までの一番の近道をひたすらがむしゃらに自転車で走りました。
途中、人間3人、猫2匹に当たりそうになりました。僕はごめんと思いつつ、神業的なドリフトでかわし、誰に謝りもせずに先を急ぎました。
息をするのを忘れるぐらいペダルを漕ぎました。足もパンパンでした。呼吸が「ぜぇ~は~っ! ぜぇ~は~っ!」となったころに学校の校舎が300メートル先に見えました。

「ラストスパートだ…、カズヤ! 行きマ~ス!!」

と、心の中で叫びながら最後の力を振り絞ってペダルを漕ぎました。
「チャイムはまだ鳴ってないよね…」
自転車を自転車置き場に鍵もかけずに乱暴に止めて、校舎の中まで今度は自分の足で全力疾走。下駄箱から自分の内ズックを取り出して、それに半分だけ足を入れて走りました。
途中、トロトロと歩いている学生がたくさんいました。精神破壊ウィルスに感染してしまった哀れなやつらだ…、と嘆きながら自分のクラス(2年4組)に入りました。
まだチャイムは鳴っていなかったと思います。クラスの奴等は自分の席で友達としゃべっているか、教室の後ろのほうでしゃべっているかのどちらかに別れていました。寝ているやつもいました。
そんな奴等を横目で見ながら、僕は窓際の前から3番目の自分の席に「ドカッ」とすごい音を出して座りました。次の瞬間、

「キ~ン~コ~ン~カ~ン~コ~ン…」

―――――ミッションコンプリート!

やった。成し遂げた。
偉い…、僕はなんて高貴で気高い男なんでしょうか! 
自分に“ノーベル努力賞”を贈呈したいです。息は乱れていて、足も疲れて重くなっています。しかし、僕は成し遂げました。感動で…、

――――――ガラッ!

突然、扉が開いて担任がズカズカと教卓の前に立ちました。
この人の名前は木村 一(きむら はじめ)。27歳、独身。数学を受け持っています。
その木村先生がゆっくりと口を開きました。
「今、彼女とうまくいってない俺からの話を聞いてくれ…。突然だが、今日このクラスに転校生が入ることになったぁ!」

教室のみんなが突然静かになる。シ~ン…。僕だけ「ハァ、ハァッ…」(息)
3秒後、

「入ってもいいぞ~」
木村先生の声に反応して、みんなと同じように僕も教室の前側の扉に集中します。
扉は開いていたので、その子はスタスタと歩いて教室に入ってきました。
教室の男子は「うぉッ~~~!」と叫び始め、女子たちは「きゃッ~~~!」と叫び始めました。…僕だけ「ハァ、ハァッ、フゥゥゥッ~」(深呼吸)。

その子が僕から見て木村先生の左側に立ち、みんなの方を向きました。しかし、彼女の視線は僕達には行かず、彼女の手元に向けられています。
ふふふっ、恥ずかしがり屋さんなのかなっ?

「え~、彼女の名前は立花 渚(たちばな なぎさ)だ」
木村先生が黒板に“立花 渚”と名前を書きながらしゃべり始めました。そして徐々に、僕の顔はだんだんと真っ青になって行きました。
「立花はここに転校してくる前までは、親御さんの仕事の関係で世界各地を転々としていたそうだ。次の仕事の場所がここ萩原市になったそうなので、この学校に入学して来た訳だ。じゃあ、このアホたちに何か言いたいことはないか立花?」
木村先生の視線が立花さんの手元に行きます。クラスのみんなの視線も彼女の手元に集中しています。僕も“それ”を凝視していました。

それはなぜかって? 
だって…! 彼女は、ぬいぐるみを持っていたんだもん!
どこかで見た覚えがあるぅ!!!
そのぬいぐるみと僕はちらっと目が合ったような気がしました。その瞬間、僕の顔は真っ白に…。

彼女は両手でそのぬいぐるみを持って視線を“それ”に向けていたけど、木村先生の声に反応して視線を前に向けました。
「よろしくおねがいします」
それだけ言って、教室の後ろに用意されていたらしい机に「トタトタ」と小走りで走って行き、その席に座りました。ぬいぐるみは膝に置き、鞄の中からいくつかの本を取り出して机の上に置いていきました。これで転校生の紹介は終わったようです。

「よし、それでは授業を始めるぞ~。出席を取るぞ。青木ぃ…」
木村先生のその一言で教室のみんなはざわめきながらも数学の教科書とノートを机の上に置いて教卓のほうを向きました。しかし、僕だけはボ~ッと彼女の方を見ていました。

「お…思い出した…、あの時のぬいぐるみだ。突然、僕の目の前に現れて話しかけてきたあのぬいぐるみだ!」(心の中の叫び)
全身の血の気が引いて行きます。何で今まで忘れていたのでしょうか。

「なぁ、あの子かわいいな」
右の席の長谷川 悠太(はせがわ ゆうた)が突然小声で話しかけてきました。
「新谷、あの子のことずっと見てるけど一目ぼれでもしたのか?」
「見ているのはぬいぐるみだ!」と言うと変に見られるので「違う」と返事をしました。
「まぁ、いいけどさ」
長谷川はそれだけ言うとそれ以上は追求してこなくなりました。

その日、午前中の授業の内容はまったく頭に入っていません。ずっと立花さんと彼女が持っていたぬいぐるみを観察していたからです。
彼女を観察した結果はこうです。
身長は160cmぐらいで僕と同じぐらいです。髪の毛は長くて黒い、なんか変な編み方をしています。スタイルはかなりいいほうだと思いました(特に胸)。顔色は日本人って感じです。だけど表情は暗くて、独特の雰囲気を漂わせています。
2限目の英語の授業では、英語の先生である田中先生(女性)に、
「では、この英文の訳を転校生の立花さんにやってもらおっかなぁ~?」
と質問されたときは、クラスのみんなの注目を集めました。
彼女は最初、モジモジしながら下を向いて何かブツブツと小言でしゃべっていました。しかし、それから英語の教科書の2ページ文をスラスラと日本語で話していったときは、先生もクラスのみんなもポカ~ンと呆けていました。
また、3限目の国語の授業のときは、大野先生が、
「誰か兼好法師の徒然草の冒頭の文章を言えるものはいるか?」
とみんなに向かってを質問しました。でも誰も手を上げませんでした。
そこで大野先生は何かいいことを思いついたような顔をして、
「では、転校生である立花に言ってもらおうかな」
その言葉でみんなが立花さんに注目しました。
何でこの学校の先生たちは転校生に問題を当てたがるのでしょうか。いいことだと思っているのでしょうか。転校生がみんなと早く仲良くできるように話す場を与えているのだとは思うけど、もし僕が転校生だったらそれはいい迷惑だよ!
僕も気になったので彼女の方をチラリと見ました。
「無理ならいいぞ」
大野先生はそう言ってから前を向いて黒板に「徒然なるまま…」と書き始めました。
それを見た立花さんは、また何か下を向いてブツブツと小声を言ってから、
「つれづれなるままに、日くらし、 硯(スズリ)にむかいて、心に移りゆくよしなし事(ゴト)を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。……いでや、この世に生れては、願はしかるべき事こそ多(オホ)かンめれ。 御門(ミカド)の御位(オホンクライ)は、いともかしこし。竹の園生(ソノフ) の、末葉(スヱバ)まで………」
その先は全く耳に入ってきませんでした。立花さんは英語の訳を言ったときと同じようにスラスラと答えました。僕の前の席の女子は、後ろを向きながら廻していたペンを落としてしまいましたが、その落としたペンを拾うことなく、立花さんの方を向いてじっと見ていました。みんながそんな感じで、しばらく1分ぐらい先生も教室のみんなも「ボケ~ッ」と呆けていました。

そして、今は昼休みです。
4限目は観察するのに疲れて眠ってしまいました。4限目までは、ぬいぐるみは別に動きもせずに、立花さんの膝の上でじっとしていました。今のところは普通のぬいぐるみです。
「あの出来事は僕の妄想で、たまたま偶然に偶然が重なってアレに似たようなぬいぐるみを持った天才転校生が、この学校に転校してきただけかもしれない」と僕は思い始めていました。そんなことを考えているうちに眠ってしまったのです。起きたらもう昼休みが2分ほど経過していて、立花さんは教室にはいなかったです。
うーん…と、背伸びをして体をほぐしました。直後、僕のお腹がキュルギュルと鳴りだしました。朝、美鈴のせいで全然食べられなかったせいです。
「なんでこの学校には給食がないんだよ。売店に買いに行くのメンドイなぁ。」
僕はグチを言いながらしぶしぶ立ち上がりました。そうなんです。この学校には給食がないのです。みんなは、お弁当を持ってくるか、売店でおにぎりかパンを買って、飢えをしのぐしかないのです。
僕は気だるい体を無理やり立ち上がらせて教室を出ました。廊下のほうが教室の中よりも空気がうまかったような気がしました。もう一度背伸びをしてから、僕は階段を降りて1階にある売店コーナーに向かいました。

そこはまさに戦場でした…。弁当を持ってこないやつらがここを利用するわけですけど、今ここにいるだけでも30人はいます。売店コーナーはそれほど広くはないので、今はギュ~ギュ~の状態です。
「ここ暑くない?」、「おばさ~ん! これいくら?」、「ねぇ~ねぇ~、アイス買ってみよっか?」、「なぁ、10円持ってない?」と、いろんな雑音が聞こえてきます。僕はあまりうるさい所は好きではないので段々とムカムカしてきました。毎日毎日こんなところにいたら気が狂いそうになりますねぇ!
そう考えながら、こいつらを押しのけてパンが置かれている場所を目指します。ここにいる奴等は慣れた手つきでパンやおにぎりを選んでいくので、人気商品はすごい勢いで消えていきます。

あと、どのくらい残っているのでしょうか?
やっとの思いでパンコーナーの前に立ちます。見てみると、見事に人気の高いパンたちは姿を消していました…。
「ヤッキー(焼きそばパン)…、インド(カレーパン)…」、心の中で彼らがいないことを悲しみます。しょうがないので、残っていたアンパンとメロンパンを手に取り、飲み物にオレンジジュースを選びました。
レジのおばさんの前に無言でパンとジュースを置きます。
「340円です」
おばさんは瞬時に計算して値段を言いまいた。財布の中から350円を取り出してカウンターに置きました。
「10円のお返しです。ありがとうございました」
…あんたはコンビニの定員の方が合ってるよ。
と、最近いつも思います。

この場所から立ち去るときも大変で、こいつらに挟まれてパンがつぶれないようにするのにも無駄な体力を使う羽目になります。パンを手でガードしながら無理やり突き進んでいきます。なんとかうまくこの場所から出たときはいつも達成感があります。ふと、横を見ると長谷川もこの群衆から抜け出そうとしていました。

「ぷはぁっ…!」
そして、二人で同時に戦場から逃げ出しました。
「よう、長谷川」
一応友達なので声をかけてみます。
「ん? なんだ新谷か。もう起きたのか?」
長谷川は右手にヤッキー(焼きそばパン)とおにぎり一個、左手にウーロン茶の入ったペットボトルを持っています。
「なんで起こしてくれなかったんだよ?」
寝ていたせいで、立花さんがどこに行ったかがわからなくなってしまっただろうがぁ…!
「だって、寝顔がかわいかったんだもん」
ガスッと右足で長谷川のお尻を蹴りました。
「照れるなよ」

僕は長谷川の声を無視して教室に戻ることに決めましたが、長谷川は僕の後についてきました。キモイです。
後ろの方で長谷川が、
「思春期か…」
と、つぶやいたことを僕は聞き逃しませんでした。
とりあえず、振り向いて長谷川の首の秘孔を突いておきました。

教室にある時計を見てみると12時15分でした。教室の中を見渡してみても、立花さんの姿はどこにもありませんでした。
自分の席に座り、メロンパンの袋をちぎって中身を取り出し、メロンパンの一片を口の中に放り込み、いつものように窓の外を見ながら食べ始めました。

「空は青いし、風は穏やかだし、木はきれいな赤の花を咲かせているし、肩にぬいぐるみを乗せている立花さんも見えるし、ここからの風景はパンを食べるのには最高の眺めだなぁッ~~! って えぇッ~~!? ぬいぐるみが立花さんの肩に乗ってるぅ!?」

「うるさいです、新谷君」
後ろの席にいる学級委員の沢田 由井(さわだ ゆい)さんに怒られました!
後ろを見てみると、沢田さんは可愛いらしい弁当を食べながら、ジッとこっちを可愛い顔で見ていました。
たったそれだけで、「ズキュ~ンッ」と僕の赤いハートは打ち抜かれてしまうんです! 粉々になった僕のハートのカケラが目の前を漂流しています。
僕はいつも沢田さんと話そうとするとこのようの状態に陥ってしまい、その結果恐らく、心拍数が40、血圧が60も上がってしまうのです!
なので、段々とおかしくなっていく僕の顔を見ていた沢田さんは、すぐに窓のほうに向いてしまいました。僕はしょんぼりしながら体の向きを元に戻しました。

「ごめん、沢田さん…、食事の邪魔をしちゃって…」
僕は、自分の机を悲しく見つめながら言いました。
「…あの、何で立花さんは学校を出ようとしているのですか?」
その声に「ん?」と反応して、また僕は沢田さんの方を向いてみました。すると、沢田さんは窓の外の方を指で差していました。
その方角に目を向けてみると、立花さんが自転車に乗って、正門を通り過ぎてどこかに行くのが見えました。
「あれ? お~い、立花さ~ん。どこ行くの~?」
絶対に立花さんには聞こえない音量で言いました。だって、僕はシャイだから…。
でも、
「たぁ~! ちぃ~! ばぁ~! なぁ~! さぁ~ん!! どぉ~! こぉ~! にぃ^! いぃ~! くぅ~! のぉぉッッ~~~!!?」
ものすごくでっかい声で沢田さんは叫びました。大気が揺れて、風が轟きました。近くにいたもんだから、僕の耳がキ~ン、キ~ンと鳴っています。
でも、そんなでっかい声にも立花さんは反応しなくて、しばらくすると彼女の姿は見えなくなりました。
「私の“絶対に聞こえてるよね!? ボイス”を無視するとはいい度胸ですね」
不屈の笑みを浮かべて沢田さんは言いました。僕は、「そうっすね…」としか言えなかったです。
「新谷君、頼みがありますぅ~~~」 注:(沢田さん)
突然、エンジェルスマイルを浮かべながら僕を見つめる沢田さん。しかも、初めて聞く口調で、
「な…、なんですか?」
「私は学級委員です、よって、一応クラスの出席に関しては責任があるのです」
「うん…、立派だね沢田さんは!」
「そうですか? じゃあ~、私のこと立派だと思うのでしたら、頼みゴト聞いてくれますか~?」
「いいよ、何でも僕に相談しなよ!」
「よろしいですか…、では…、さっき立花さんが、どこかに黙って行ってしまわれたでしょう?」
「うん、そうだね! でもそれがどうかした?」
「もうっ、ニブイんですね~、新谷君ってぇ~。私の言いたいことわからないのですか~?」
このシチェーションはもしやッ!? 
僕の心臓の鼓動がシュポシュポっと機関車のように早くなります!
「(ドキドキ…)えっ? それってもしかして…、立花さんを…」
沢田さんはデビルスマイルを浮かべながら、
「うん、そうですよぉ~、新谷君に彼女を連れて帰ってきてほしいのです!」
「えっ、なんでだよ!? 何で僕がそんなことしなくちゃいけないの!?」
ここは一応抗議してみます!

でも沢田さんがぁぁッッ~~~!
「ううぅっ…! 新谷君は…、私の相談にのってくれるって…、仰ったのにぃ…! ヒッグッヒッグッ…、新谷君はうそつきだったんですね」
その時、僕の右肩の上に天使(身長5cmでしかも裸で、背中に翼が生えてて、頭の上に金色のわっかがある僕)が「ポムッ」と現れて、耳元でつぶやきました。

「ウオォォッッ~! 何言ってんだよあんたは!? 沢田さんに嫌われるちゃうじゃないかぁッ~! アホ~! 早く謝れ!」
その言葉で僕は正気を取り戻しました。(注:ここでの正気は本当の正気じゃないから)
「ごめん沢田さん! 僕のこのイカれた脳みそはどうにかしていたよ!」
僕は地面にひれ伏して、土下座しながら言いました。
「うぅん、わかってくれたのならいいのです。じゃあ、早く行ってきてくださいね」
沢田さんは窓の外を眺めながら言ってくれました。
「うん! じゃあ、僕行ってきま~す!」
そうして僕は体を翻して、鞄も持たずに突風のように教室を出て行きました…。

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