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”ツンデ・レデン・刹ッ”の第1幕

redennnn


第1幕   出会いと挨拶



「にゃぁ~、にゃぁ~……」

冷たい……水……当たる……体……痛い……お母さん……いない……どこ?
……寂しい……寂しい…1人は……嫌……嫌……嫌……。

――――――ガサッ

<ビクゥ!>
体が震えた。何か音がした。目を開けないと。逃げないと。お母さんを助けないと。動きたい。動きたい。動け動け。嫌……嫌……お母さん……逢いたい……逢いたい……。

――――――ガサガサッ、ガササッ

音……近づいている……怖い……怖い……お母さん……お母さん……お母さん……!

――――――「……えっ!?」

声……聞こえた……私と……同じ声……お母さんとは……違う……声……。

――――――「なんでこんなところに女の子が?」

私の……後ろ……いやな声……。
私の……前……良い……声……。

――――――「なんか良く分かんねぇが、困っているやつは見捨てられねぇな」

声……近づく……私の……体……動いた……浮いた……暖かい……これ……あたたかい……水……もう……冷たくない……暖かい……お母さん……逢いたい……。




「お母さん~!」
「逢いたいニャッ~!」
「カツオ節ニャッッ~~~!!!」

「うっさいわ、ボケェ~~~!」

――――――ポグッ!

「ニャピィ~~~!? グゥ~~~」
枕を投げてあげたら寝てくれました。
「この寝ぼすけは……、今良いところだったってのによっ」
俺の目に映る画面には、人気急上昇中“ツンデレアタックNO1”のオープニングが流れていた。
「ふぅ~、しかし、さすがの俺様も眠たいぜ」
現在、真夜中の3時。いつもそんな極限状態で睡魔と萌魔の対決が始まる。だが、こんな勝負は俺様に取っちゃ朝飯前だッ!
床に敷いてある布団の上には、“ツンデレアタックNO1”のエース(ツン子)のデザインが描かれた抱き枕が置いてある。俺はそんなツン子が待っている布団へと大ジャンプッ! そして無事に着床。
「ツン子……、勝負の続きは夢の中でだ……、おやすみ……」
尖った瞳を持つツン子を俺の胸に優しく引き寄せる。あぁ……、幸せってこういうことを言うんだぜ?
おっと……、一応コイツにも言っておくか。
「レデン……、おやすみ……」
「グゥ~~~」
可愛らしい寝息が聞こえた。



――――――ボグゥゥゥ!

「はぐわぁ!」
何だ!? 踏まれたのか? ぶっちゃけ痛気持ち悪い。

――――――タッタッタッ……

足跡が遠ざかって行く。 

――――――キュッキュッ

蛇口が開けられる音だ。

――――――バシャバシャバシャァァァ

顔を洗っているのだろうか?

――――――バシャバシャバシャシャシャニャニャニャニャニャァァァ~~~

「ツブハァァッ!?」
ここで俺は息を吹き出してしまった。
「げほっ、ごほっ?」
何だ!? 後半部の音がおかしいぞ。

俺は抱いていたツン子を優しくどかし、急いで洗面台まで走った。
「って、なにしとんじゃい!」
「ニャ?」
そこは洗面台がある場所。だが……、一面水浸し! 
「早く止めろ!」
「嫌ニャ~!」
「レデン! 止めなさいっ!」
「嫌ニャ~!」

俺は攻撃してくるレデンの攻撃に耐えながら、やっとのことで蛇口の封印に成功した。おかげで手がものすげぇ痛い。この痛々しい手をレデンに見せつける。
「見ろッ。俺の手が爪痕だらけじゃないかっ!」
「水~~~……」
悪いことをしたとは全然思っていないらしい。カリカリと蛇口を爪で掻いでいる。そんなレデンを見ていると、何だかマイナスエネルギーが溜まってくるぜッ!
だから、口調が激しくなってもしょうがないのさ。
「水はコップに入れて飲むものなんだよっ、この前教えただろうがっ!」
「ここに溜めたほうが飲みやすいニャッ」
そう言うと、レデンはペロペロと洗面台に溜まっている水を舐めだした。
「あぁ~もう! こっちに来いやぁ!」
「まだ飲んでないニャ~」
ズルズルとレデンを引きずって洗面台を後にした。
引きずっている間もレデンに手を引っかかれて、キレかけたことは言うまでも無い。

「ここに座りなさい」
「ニャ~」
部屋まで精神を削りながらやっとのことで引きずって連れてきたレデンを、座布団に強引に座らせた。
「って、猫座りするなっ。ちゃんと人間らしくこう座れッ!」
俺は見本として、股を広げてお尻を落として座る“女の子座り”を教えようと、男にはやりづらい女の子座りを実践して見せた。
そんな俺の様子を見たレデンは、
「こうかニャ?」
見よう見まねで同じポーズをとった。股を広げてお尻を座布団にペタンと簡単につける。だが……、どういうワケか苦しそうだ。
「むぐぐぐぐ~……」
 顔が赤くなっていっている。どこか痛いのか?
「……レデン……、何でそんなに苦しそうなんだ……」
くっ……、この座り方は俺にもキツイぜ。
「ニャっ?」
疑問系のアクセントで答えたレデンの顔色を見ると、いつのまにか元の晴れ晴れとしたものに戻っていた。
「だって、ご主人様がこんな顔をしているからレデンも一緒なことをしたんだニャ」
なるほど……、確かに今の俺は苦痛に顔を歪めているに違いない。
「顔は気にしなくていいぞ……」
「分かったニャっ」
レデンの表情が笑顔に変わる。それと同時に動くもの。それはレデンの頭に何故か付いているネコっぽい白い耳と、お尻に付いている白く長い尻尾。耳は楽しそうに<フルフル>と振るえ、尻尾は嬉しそうにと床を叩き、リズムカルに<パタパタ>と音を出している。
 そんなネコ耳子猫娘のレデンとの朝の挨拶。

「おはようございますニャ、ご主人様っ」
「あぁ……、おはよう……」
「水くれニャ、ご主人様ッ!」
レデンが家に来てから……、一体何回目の朝の挨拶だろうか。



(作者の一言)
レデン…ツンデレを逆から読むと、レデンツ。僕は3文字の名前が好きなので”ツ”は、いらない~。だから、レデンなのさ~。

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