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そんな貴方の癒し度チェックっ!

え~、某日記からネタをパクってきましたw

い・や・しっ、い・や・しっ!

↑ で、貴方の癒し系度チェック!!!

<僕の結果>

癒し系度100%

あなたは正真正銘の「癒し系」。
きっと、そばにいるだけで、まわりのみんなを楽しく和ませることができるでしょう。
あなたといっしょにいると心安らぐので、いつでも大勢の人に囲まれて、わきあいあいと過ごせそうです。
これからも、あなたのその「癒し」を発揮してくださいね。

あなたの癒し度アップアイテム:マッサージ器

ほのぼの度  100%
天然度  84%
なごませ度  55%
癒されない度  27%

う~ん…、恐ろしいほど合っているねっ♪

よしっ、Let's KARAOKE~~~!!!
ズサ━━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━━!!


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衝撃の事実ッ!!!


あああぁぁぁああぁあッッ~~~!

そ…、そんなバカなぁぁッッ~~~!?

まさか、ハルヒのEDがインスパイアされたモノだったなんて、ぐふぅ…(吐血)

「涼宮ハルヒの憂鬱のエンディングが、女王の教室のエンディングになんだか似てる件に付いて」

とりあえず、

ここですっ、ここぉ!!!

で、比較して見てみてください。

はぁ…、憂鬱だぁ…。シミコンの憂鬱だぁ…。


明日、バイトの休みをもらえた~~~!!

マジで嬉しいです。

これで溜まったレポートを片付けることができますっ!

カラオケにも行くことができますっ!

自由だっ! フリーダムだっ!

あ~~~~ひゃひゃひゃひゃひゃぁぁぁ~~~!!! 

休みって最高ですっ♪

よし、バイトの休憩終わりぃ!


今日は最悪


分度器が無くて、大変な目に遭いました。

もう、最悪ですっ。


ミス


明日提出期限のレポートを家に帰ってやろうとしたら、実験結果や課題の内容を示した資料を学校に忘れてしまいました。
それ~、現実逃避、現実逃避っ♪

クラナドのアフターをしていたら、弟が家に来て、

「卓球しよっか?」(弟)
「応」(僕)

――――――カンッ、カッ、パコンッ、カッカッカッ、

「おりゃぁあぁぁ~!」(僕)

――――――パチコ~ンッ~!!

「よっしゃぁぁ~!」(僕)

華麗に舞い、スマッシュを決めました。

「あっ、球にヒビ入っちゃった…」(弟)
「げっ、マジかよ…」(僕)

しょうがなく卓球は諦めて、僕は次は何をしようか考えました。

「(そうだっ、踊りを覚えないとッ!)」

――――――ナゾナゾ~、みたいに地球儀が~

「くっ、こうかっ? むっ、こっちの手かッ」

と、パソコンの画面を見ながら、ハルヒの踊りの練習をしました。初めの方は簡単なんですけど、サビの部分の手の位置とかが難しい。難しいんだよッッ!

しかも、踊りが無い間奏部分とかは自分で踊りを考えないといけません。ふっ…、やってやりますよ。

さてと…、踊る大ハルヒ戦へと駆り出しますかね~。

――――――ナゾナゾ~、みたいに地球儀が~


このフラッシュで踊りを覚えよう

ハルヒ


ハルヒのEDを少しずつ進めることができるフラッシュッ!!!

え~、↑ のフラッシュでハルヒの踊りを詳しく見ることができます。

さてと…、まずは手の振り付けから覚えようかなぁ~♪

小説のネタは頭に浮かんでいるんですけど、今はこっちを優先している今日この頃のシミコンです…。


徒然なるままに日暮し


アニメ~MAD

で、「涼宮ハルヒの憂鬱」のアニメの画像が少し見れます。

なるほど~、なるほどね~。


ハルヒ・OP!!!

では、OPも見れちゃいますぜ、だんなっ。



あと、昨日、
「涼宮ハルヒの憂鬱」のEDの「ハレ晴れユラレ」を僕は携帯に入れました。

で、

学校に行く途中、車の中で歌ったわけですヨ。

学校に着くまでに30分かかります。この歌の演奏時間が1分。つまり30回歌ったという事になります。さらに卒研やレポートをしている間も20回ぐらい歌ったような気がします。

あっ、周りには○○君しかいなかったので、余裕でしたよ?
○○君もこの歌を気に入っていたご様子でしたしッ。
まぁ、途中で○上先生が突然、下○研室に入ってきたときは流石にびっくりしましたけどね(ドキドキ…)

で、

帰りも車の中で30回は歌いましたね。

合計、80回。

流石にノドが痛いです。最初は高い声でも歌えましたが、70回を過ぎた頃は低い声しか出なくなってしまいました。あぁぁっ、僕の美声がぁ…。

まぁ、80回も歌ったのでもうマスターしましたね。歌詞はバッチシだぜぃぃぃッ♪

後は踊りだけ…。今学校で、学園祭のために練習している応援団たちを見ていると、体が無性に動きたくなってウズウズしますねぇ…! シュッシュッシュッッッ!!!(シャドウボクシング)

まぁ、さっき弟と組み手をしたので体の「疼き」は収まりましたがね…。軽いウォーミングUPってヤツですよ。

さて、お風呂から上がったら踊りの研究でもしましょうかね。
でも、む~…、コレってイイ運動になるかなぁ…。もっとアクション性を付けてみよう。よし、決めた。昔覚えた”アノ”踊りでも複合させよう。


”ハレ晴れユラレ”のmp3をゲット


ハレ晴れユラレ

で、「涼宮ハルヒの憂鬱」のED、「ハレ晴れユラレ」のmp3をゲットできますよ~♪

パスワードは、

vip

ですっw

さぁ、練習練習~☆


”ツンデ・レデン・刹ッ”の第15幕

うぉぉぉ~! 遂に15幕までキター!
いや~、僕の前作”自分に厳しく、地球に優しく”と同じ幕数ですよ。
前作はここまで書くのに1年。今作品は2ヶ月。ペースが違いすぎるだろッ!w
この調子でビシバシッっと書いて行きますね~。

う~む…、前作の続きはいつ書こうかなぁ…、悩み中です。

では、タイトルが新しくなった

「ツンデ・レデン・刹ッ」   (つんでれでんせつ)

の、第15幕 スタート!



第15幕  九尾家



「コンコン~♪ コンニャク畑で遊ぼうぜ~♪ コンコン~♪ 今夜は寝かさない~♪」
「ニャニャ~♪ ニャんだか楽しそう~♪ ニャニャ~♪ そんな声を出しても許さなねぇニャッ~♪」

「……………」
俺の前を歩くレデンと九尾から、なにやら艶のあるメロディーが聞こえてくる。
「ふぅ…」
火照ってきた体を冷やすために呼吸を整える。
「もうすっかり秋だなぁ…」
徐々に赤色に染まっていく夕焼けにカラスが集団で飛んでいく。そして空を吹き抜ける風は、時々俺の肩に木の葉を舞い降りさせる。
「木の葉か…、昔よく襲われたなぁ…」
痛々しい記憶が蘇ってきたが、すぐに消し飛ばした。
俺たちは今、萩原学園から歩いて20分ぐらいの距離の山中を歩いている。結構急な斜面を登ってきたので、すこし息が乱れている。

「おい、九尾っ」
「あん?」
レデンと楽しそうに歌っていた九尾だったが、俺の声に反応して後ろに振りむいた。
「一体いつまで歩かないといけないんだ?」
「もうすぐさ」
「それ…、10分前にも聞いたぞ」
「ゴチャゴチャ言ってないで黙ってついて来ぃや」
「来ぃやニャっ」
ニッシッシッとお互いの顔を見ながら笑い合うレデンと九尾。本当に仲がイイ。
「ほら、この階段の先さ」
九尾が指差すそれは、
「げっ…」
とてもとても長い石段だった。その先には、赤い鳥居みたいな物が微かに見える。まるで天にまで届いているんじゃないかと思うほど長い長い石段だ。

「…これを登るのか? エスカレーターは何処かに無いのかっ?」
周りを探ってみたが、どこにも現代の文明利器を発見することはできず、俺は絶望に包まれその場に膝をついた。
「マジかよ…」
うんざりするほど疲れること間違いなかった。
「はっ…、これを登らずに一体どうやってあそこまで行くつもりだよ、あんたは?」
「お前にオンブしてもらう」

――――――ザシュザシュァッ!

嫌な音を響かせながら、レデンと九尾の合体攻撃“グランドクロス”が俺に炸裂した。レデンは天高く舞い上がり、上空から俺の体を縦に切り裂き、九尾は俺の視界から一瞬で居なくなると、横から瞬神の如きスピードで俺の体を横に切り裂いた。
「ギャラボァッ!!!」
十字架の形の血飛沫が宙を描いた。ふっ…、世界の絶景100選に選ばれてもいいような光景だったぜっ!
ドサリと地面に倒れ落ちた俺様だったが、すぐに立ち上がった。
「死ぬだろうが、このボケ共ッ!」
地面に倒れた時、何だか気持ちイイ光が一瞬だけ俺の体を包み込んだが、レデン達への怒りで何とかその光を薙ぎ払う事ができた。
「ちっ、生きているのかっ」
「ちっ、生きているニャッ」
「ハモるなぁッ!」
く…、やばい。今日は血を流しすぎた。いろんな意味で目眩がするぜ。

「おいレデン、こんなヤツ放っておいて行こうぜ」
「了解ニャ~、コン」
手をつないだレデンと九尾は、二人仲良く一歩ずつ石段を登り始めた。
「くっ…、待て~…」
俺も慌てて登り始めた。この、長い長い石段を…。

―――――――――☆

「死ぬぅぅぅッッ~!」
すでにレデンと九尾はこの石段を登りきり、姿はもう見えない。俺は半分ぐらいまではちゃんと立って登っていたが、途中からは這いずりながら登っていた。
「もう少しぃぃぃ~」
残り約五段。俺は必死で手と足を動かした。

――――――ドサリッ

ようやく平坦な地面までたどり着いたので、俺は地面に木の葉を撒き散らして倒れながら胴体着陸した。そのままゴロリと仰向けになり、
「す~はぁ~! す~はぁ~!」
息を整えることに専念した。しかし、息をするだけでもきつかった。
「く…、空がもう暗いぜ…」
太陽はすでに沈み、辺りは薄暗かった。
「ん…、おっ、コレがさっき下で見た鳥居か」
横になりながら見上げた鳥居は妙に威圧感があり、独特の雰囲気をかもし出している。
「さて、ふぅ…、そろそろ起き上がるか」
体調も大分落ち着いたので、起き上がろうとしたが、

――――――ザッザッザッ…

「ん?」
変な音が聞こえてきた。俺は空を見上げていたので、どこからその音が聞こえてくるか分からなかった。
「何だ?」
どこからその音が聞こえてくるか確かめるために、俺が顔を横に向けたその時だった。

――――――バフゥっ

「うわっぷっ?」
何かが俺の顔に大量にかかった。
「何だこれは…、落ち葉?」
そう、それは赤や黄色や茶色が程よく混じった紅葉だった。何故こんなものが俺の顔に?

――――――バフゥっ

今度は俺の体まで紅葉に埋め尽くされた。
「おいっ、誰だか知らないが止めてくれッ!」
まだ体が動ける状態ではなかったので、声を出して止めさせようとしたが、

――――――バフゥっ

「聞いちゃいねぇ~!」
そしてみるみる俺の体は色とりどりの紅葉に埋め尽くされた。
「いったい何なんだ?」
俺に落ち葉を振りかけてくるやつは誰なんだ? もしかしてレデン達か?

――――――「よし、もうこの辺で良いじゃろう」

「ん?」
俺の全身を埋め尽くしている紅葉の間から、何だか大人びた女性の声が聞こえてきた。

――――――シュッ

何かが擦れる音。

――――――ポイッ

何かが捨てられる音。

――――――ボッ!

何の音だ?

――――――メラメラメラ…

「あぁ…、何だ燃えている音か。そういえば何だか熱くなってきたぞ」
どんどん煙が俺の視界に入ってきて、目が痛くなった。臭いも強烈だった。

――――――「う~む、綺麗じゃの~」
――――――「そうだな、母上」
――――――「綺麗ニャ~」

そしてこの場にいた4人は、しばらくの間だけ幻想的な炎に酔いしれていた…。って、
「殺す気かぁぁぁ~~~!(ボフゥゥアァッッ!!)」
紅葉を辺りに吹き飛ばしながら、俺が紅葉の塊の中から華麗に登場。
「何事じゃっ!?」
俺の体に火を放ったヤツが一歩後退して、突然姿を現した美青年をマジマジと見つめた。
「何じゃ、タヌキかぇ」
「違うわぁッ!」
まだ火の粉が俺の体にまとわり付いていたので、急いで消した。
「人をいきなり焼死させるような真似しやがって…、あんた一体何様のつもり…」
そこで俺は言葉を止めた。何故なら、目の前にいる女性の服装が、俺の大好きな…。
「み…巫女さんッ!?」
そう! 白と赤で統一された日本人女性特有の巫女衣装。それは聖女の証であり、全日本男子の夢のコラボレーションマジカルアタックスゥイートミラクルゥ! 奇跡の服装なのだ。
しかも、この衣装を着る事ができるのは細身で髪の毛がとてもスラーっとしている女性に限るのだッ! そして今俺の目の前にいる巫女さんは~! まるで俺の理想の巫女さんがそのまま出てきたような妖艶なビバッ・巫女さんなのだぁぁぁ~!! 黒い瞳に、黒く長いスラーっとした髪の毛、その体は俺が抱きしめたら折れてしまうんだねぇかと思うくらい細い。あぁぁぁ~! 抱きしめたらダメかなッ!?

「どうしたのじゃ、このタヌキは?」
妄想の世界へと無事旅立った俺を、奇妙な視線で観察する巫女さん。
「あぁ! そんな目で…、そんな目で俺を見ないでくれぇ!」

――――――ゴロゴロ~!

体の奥底から萌え上がる感情に耐えられなくなった俺様は、地面の上を一生懸命に転げまわって、精神統一に専念した。
「はぁ…、はぁ…、すまない…。もう大丈夫だ」
そう言って立ち上がった俺は、何だかとっても清々しい気分だった。
「母上、このタヌキは危険です。下がっていてください」
巫女さんに近づこうとしていた俺の前に立ちふさがったのは、赤い髪の毛と紅い瞳を持ち、さらにはツンツンした耳まで持ち合わせている九尾だった。
「コン、助太刀するニャ!」
九尾に攻撃を仕掛けようとしていた俺の前に立ちふさがったのは、エメラルドグリーンの髪の毛と黒緑の瞳を持ち、さらにはフサフサした耳まで持ち合わせているレデンだった。

「んっ? ちょっと待て。おい九尾。今お前なんて言った?」
「殺すって言ったぜ」
九尾の肩の上には、赤いオーラが何やら狐のような顔をした形を成していっている。
「いや、そんなことは断じて言ってないと俺は思う。確か今お前はこの巫女さんの事を“母上”と言ったんじゃなかったのか?」
「口の減らないタヌキだニャッ!」

――――――ザシュッ!

レデンの先制攻撃が俺の頬をカスめた。
「ほう、レデン殿はなかなかイイ動きをするのう」
「あぁ、俺の友達だからな」
「うむ、それは何よりじゃ」
「レデンはコンのお友達ニャ~!」
ザザザ~っと地面を足でブレーキしながら止まったレデンは、嬉しそうにそう言った後、次の攻撃に移るために体制を低く取り、鋭い爪を構えた。次の攻撃で“殺られる”と俺は本能で感じ取ったので、しょうがなく最終手段をとった。
「こらレデン! これ以上オイタが良すぎると今日の晩飯は無しだッ!」
「ニャにっ!?」
ビクンとレデンの体が震えた。そしてしばらく考えた後、
「くっ! 卑怯だニャ! このバカタヌキ!」
いつも美鈴が言っているような悪口が聞こえてきた。
「誰がバカタヌキだぁ~~~!」
「変態ニャ~!」
しばらくレデンを追い回していたが、疲れたので止めた。
「ふぅ…、時間がねぇってのによ…」
俺は息を乱しながら、九尾の母親だと思われるその巫女さんに近づいた。

「はぁ…、はぁ…、どうも初めまして。俺はモウマンタイ組の担任をしている“新谷 和也”と言います。あの…」
「コンの担任?」
俺の言葉を遮断した巫女さんは、九尾の顔を覗き込み、
「そうなのかえ?」
ちょっと腰を屈めて九尾に質問する巫女さんに、俺は萌えてしまった。
「あぁ、新しい担任だよ」
秋風に赤い髪の毛を揺らしながら、九尾は顔を顰めながら答えた。
「ふむ、コンの先生が家に来るなんて初めてのことじゃのう…」
巫女さんは頬に手を当てながら、ゆっくりと俺の前に歩み寄ってきた。

「お初にお目にかかる。私はコンの母親で名は“恋火(れんか)”と申す。ここ“狐神神社”で神主をしておる。以後よろしゅう」
姿勢良く俺にお辞儀する恋火さん。
「いえいえ、恋火さん、こちらこそ宜しくです」
俺も頭を下げた。
「(いや~、年上の女性って素敵だな~)」
そう思いながら顔を上げたのだが、
「ん~?」
何故かマジマジと恋火さんが俺の顔を覗き込んでいた。すぐ側で、
「な…なんですか?」
つい一歩後退してしまった。あぁっ…、何でこの時に前に顔を出さなかったんだ俺はッ! この意気地無しッ!

「お主…、女難の相が出ておるのぅ」
「え?」
俺の顔を観察し終えた巫女さんは、頬に手を当てて渋々考え、
「よし、コンの担任ならタダで御祓いして差し上げよう」
ニコリと笑った。
「母上がタダでッ!?」
この場に居た者の中で一番びっくりした反応を見せたのは、恋火さんの娘の九尾だった。
「何じゃコン。そんなに驚くことかえ?」
自分の娘に向かって、きょとんと惚けたように顔を傾げる恋火さん。
「だって…、母上がタダで御祓いするなんて初めてのことだろっ?」
微妙に汗が額に浮かび上がっている九尾は、手をバタバタと慌しく動かし、自分の母親の反応を確かめている。
「ふむ…、コンの担任が不幸になると、コンもイヤじゃろ?」
「全然OKOK~! むしろ消えてほしいぐらい!」
ピョンピョンとその場で飛び跳ねる九尾に俺は心底腹が立った。
「レデンもそう思うニャ~!」
九尾と肩を組んで、レデンも一緒に飛び始めた。俺の存在って一体何なんだろうな?

「そうか、じゃあダメな担任である和也殿よ。今回はサービスじゃ。タダでお払いしてしんぜよう」
「ありがとうございます」
何だか遣る瀬無い気分に陥ったが、一応お礼は言っておいた。恋火さんとは、今後とも長い付き合いになりそうだからな。ふふふっ、ふふっ。

「では、こちらに参られい」
巫女衣装と真黒の髪の毛を華麗に翻して、恋火さんは境内の奥へと進んでいった。
「レデン、こっちだぞっ」
「了解ニャ~」
レデンと九尾は手を繋いで、仲良く恋火さんの後についていった。
「(あぁ…、俺のレデンがどんどん遠ざかって行っているような気がする)」
新しい環境。新しい友達。
それによってレデンの中の考え方もいろいろと変わって行っているのだろう。俺の側を決して離れなかった前までのレデンからしたら、それはすごい進歩だ。
「はぁ…、複雑だ」
恐らくコレは、親元を離れていく子供を惜しむ親の心情なのだろう。心が痛いぜ。
「ふぅ…」
空はもう真っ黒だ。
「御祓いねぇ…」
一体何をされるのだろうか。そう思いながら砂利道を歩き出したが、少し先に奇妙な物を見つけた。
「何だコレ? 狐か?」
それは狐の形をしている石造の置物だった。道の両端に1つずつ設置されている。
「何で尻尾が9つもあるんだ?」
普通の狐とは違い、今俺の目の前にある置物の狐には禍々しい尻尾が9つも付いている。
「狐神神社ねぇ…」
胡散臭いことこの上なしだった。まぁ、妙に威圧感がある石像だがな。

――――――「ご主人様~! 遅いニャ~!」

向こうのほうでレデンが叫んでいた。
「おうっ、今行くぞ~」
俺は少し駆け足で進んでいった。
「おいレデン、何だ今の“ご主人様”って?」
「内緒ニャっ♪」
「てめぇ…、いつか教えろよこの野郎」
「了解ニャ~♪」
二人の話が微かに聞こえた。

「和也殿、ここじゃ」
恋火さんの前に佇んでいるのは、すこし小さな道場といった感じの社だった。
「さぁ中へ」
先に恋火さんが中に入り、その後にレデンと九尾が続いた。段差に気をつけながら俺も中に入る。

――――――メラメラ…

「あつぅッ!?」
熱気がした。扉を開けると、ものすごい熱が中から解放された。
「うわっ、コレ危なくないか?」
ツルツルの木の板が床に敷き詰められていているのだが、すこし先のここの中央部分であると思われる場所に、メラメラと大きな炎が燃え上がっていた。
「大丈夫じゃ、火事にはまだなった事が無い。換気も…、ほれ」

――――――カチッ

恋日さんが壁にあったスイッチを入れると、

――――――ウィィィ~ン…

天井に多数あった窓が一斉に開いた。
「妙にハイテクだな…」
充満していた煙が夜空へと逃げていく。窓の外には、微かではあるが星の光が見えた。
「では、和也殿。こちらへ参られい」
恋火さんが手招きをしている。俺はそれにつられるようにフラフラ~と近づいた。
「コン達は好きに遊んでいていいぞえ」
恋火さんの視線がレデン達の方に向く。
「じゃあレデン、こっちに来いよ。遊び道具がいっぱいあるぜ」
「楽しみだニャ~」
レデン達は部屋の右奥の襖を開け、合計4つの耳をピンと立たしたまま中へと消えていった。

「コンに友達ができたのなんて、初めての事じゃのう…」
レデン達の様子を眺めていた恋火さんは二人の姿が見えなくなったのを確認してからそう呟いた。
「えっ、今まであいつには友達がいなかったのですか?」
あっ、言ってから気づいてしまった。こんなことは聞くべきじゃなかったと。
しかし恋火さんは表情を変えることも無く、
「うむ…、あの子には苦労させる」
それは俺に言ったのか、それとも自分に言ったのか、それぐらい小さな声だった。

「和也殿」
「はい?」
手をお腹の上で交差させながら、恋火さんは俺を真正面から見据えた。
「あの子には苦労させられると思うが、それはあの子のせいではない。私のせいなのだ。だから、あの子は責めないでやってくれないか? あの子は…、本当にイイ子じゃからのぅ」
真黒の、まるで黒真珠のような瞳が揺れている。恋火さんのこの言葉の意味が俺には分からないが、
「任せてください。俺はあいつの担任ですからっ」
恋火さんを落ち着かせるためだったら、俺は何でも言うし、何でもやってやるぜっ。
「和也殿はお優しいのぉ…」

――――――ギュッ

「へっ?」
手を握られた。
「恋火さんっ!? そんなダメだぜっ! だって二人はまだ出会ったばっかり。ココロの準備が…!」
動揺してしまった俺様。だって、こんなの初めてだから…。
「何を言っておる。早くこちらへ参られい」
少しだけ笑った恋火さんに手を引っ張られて部屋の中央に連れて行かれた。
「(そうだよな。やっぱり恋火さんは大人だぜっ。二人の関係はじっくりコトコト煮込みながら美味しくしていこうってことだなっ)」
俺は恋火さんの心情を読み取ったと確信している。

「では和也殿。女難の相を払い除けるために、今から“九尾式御祓い・術式その参”を行う」
赤く燃え上がる炎をバックに、恋火さんの長い髪が揺れた。
「では、まず和也殿」

――――――ガシッ

「えっ?」
恋火さんに両肩を掴まれた。ま…、まさかこのシチュエーションはッ!?
「上の服を脱ぐのじゃ」
俺の方を掴んでいた手に、より一層力が込められたのが分かった。

「(えええぇぇえっぇぇぇ~~~ッッ!!?)」

そんなっ! さっき二人はじっくりコトコト煮込んでから食べ合うって内容の心通信が完了したんじゃなかったのかっ!? それとも俺側の通信速度が遅かっただけの話かッ!?
おっ、今遅れて通信が恋火さんから来たような気がするッ! レッツゴ~、レッツゴ~!

「分かりました。今すぐ脱ぎますねッ」
俺はズボンに手をかけた。

――――――バコンッ!

ケリが華麗に入った。
「下は結構じゃ」
「…了解…」
とっても痛かったぜ………急所が。

――――――バタンッ…

地獄の苦しみに耐えられなくなった俺は、床に倒れこみ、いろんな意味で悶えながら意識を消失させてしまった。



(次回予告)

九尾式御祓い・その参が炸裂ヒートアップアップしますッ!


「涼宮ハルヒの憂鬱」のEDについて~

ハルヒ


↓ で、涼宮ハルヒの憂鬱のEDが見れますw

ハルヒED!!!!!!


(歌詞)
ナゾナゾみたいに 地球儀を解き明かしたら
皆で何処までも行けるね 時間の果てまで 
ワープでループなこの想いは 何もかもを巻き込んだ想像で 遊ぼう
ある晴れた日の事 魔法以上の愉快が 限りなく降り注ぐ 不可能じゃないわ
明日またあう時 笑いながらハミング
うれしさを集めよう 簡単なんだよ こんなの
追いかけてね(追いかけてね) つかまえてみて 大きな 夢 夢 好きでしょ?



とってもとってもノリが良くて、つい踊ってみたくなる振り付けと音楽です。今からコレには要注意ですよ、皆さんッ!!



あと、今日のバイト中に何気なく、
「小説のタイトルを変えよう」
と唐突に思いました。
今のタイトルが「ツンデレ子猫娘レデンだよっ」で、ちょっと簡単すぎると思いました。それで、今日のバイト中ずっと考えていました。で、いろいろ考えましたが、最終的に出た結論が、

「ツンデ・レデン・セツ」
「摘んで・レデン・殺ッ」
「ツンデ・レデン・殺(せつ)ッ」
「ツンデ・レデン・刹(せつ)ッ」
「ツンデレ伝説」
「ツンデレデンセツ」
「ツンデ・レデン」
「ツンデレデン」

の、8つに絞られました。まぁ、ぶっちゃけ後は書き方だけっていう話ですよw

さて、明日は遠足だぁ~!
遠足予定地の「原子力発電所」を乗っ取る勢いで楽しむぞ~


今日の出来事

車に乗って、バイト先へ行く途中。
僕は「小さなてのひら」を歌いながら、気分はルンルンで運転していました。
で、ある角で左折した時、ソレが僕の目に飛び込んできたのです。
ソレは、茶色の毛を身に纏い、何だかグッタリしている猫でした。目は閉じていました。
「まさか…」
赤信号の前で僕は車を止めました。左のサイドミラーを見ると、ソレは見えました。
全く動きません。ピクリとも…。
そう…、車に轢かれて死んでいたのです。
僕は「小さなてのひら」を歌うところではありませんでした。さっきまで気分はルンルンだったのに、なんで「小さなてのひら」という、とても感動する歌を歌っているときに、猫の可哀想な死体を見ないといけないんだよッ! 
どうせなら、「粉雪」が流れているときに出て来いよッ!
それなら、気分は最高潮。「こなぁぁねぇこぉぉぉ~~~!」とかアドリブで歌えるのに、「小さなてのひら」だったら、悲しすぎて言葉は出ませんよッ! しかも何で猫なんだよッ! 
猫大好き人間なんですよ、僕はぁ! 
いつもいつも猫の死体ばかり…。たまには犬も死ねよッ! 
フーッ!(訳:犬好きの人は御免なさい)

あぁぁぁ~、しかもバイトの休憩で一旦自分の家に帰るのですが、その時に猫が死んでいた場所を見たんです。猫の死体は片付けられていました。しかし、猫がいた場所は、赤い血でべっとりと色づいていました。
その時僕は、「ネコォォォ~~~!!」と車内で絶叫してしまいました。
「なんで…、なんでお前が死なないといけないんだよォ~!」
猫に罪は無いはずです。でも…、いつも死ぬのは結局弱い立場にいるモノだけ。所詮…、世の中は弱肉強食。強いモノが生き、弱いモノは死す。これがこの世を司る真理なのでしょうか?

いや! 弱いモノだって、強いモノに勝つ事だってあるんだッ!

猫よ…、お前の無念は僕が受け継いだ。
お前はもう何もしなくていい。そこでゆっくりと眠っていろ。僕がお前の分まで生きてやる。僕の心の中でお前はずっと生き続けるんだから。だから…、おやすみ。
お前の寝顔は…、本当に安らかだったんだから…。 


バイトって辞められないよね?

え~、僕は今のバイトを辞めようかなぁ~っと思っているんですけど、辞めれません。

何故なら、僕が辞めるとお店で働く人たちが困ってしまうからです。
今、お店は人手不足に悩まされています。そんな中で、ベテランの僕が辞めてしまったら、お店は大パニック。皆が不幸になってしまうのです。

自分を犠牲にして皆を幸せにする。それが、僕がバイトを辞めれない理由なのです。
あぁっ! なんて誇り高く、思いやりと言う黄金の光に包まれている僕なんだろう…。自分が恐ろしい…。

よっしゃぁぁぁ~! バイトへゴォォォ~!!!


撲殺天使ドクロちゃん ⑦

これからはミクシィで毎日書いている日記も、このブログで公開しましょうかねw
では、僕の日常が今日から毎日明るみに出ます~♪
小説だけをUPするのは止めましたw

では、日記スタート!



今日は卒研も無く、早く学校から帰れたので本屋さんに立ち寄りました。
そこでふと見つけたものが…・

「撲殺天使ドクロちゃん ⑦」
ドクロちゃん⑦



その表紙が僕の目に飛び込んできた時、僕の脳内ではこのような出来事が一瞬で繰り広がられました。

(妄想スタート!)

「って、ドクロちゃんっ!? なんて格好しているんだよッ!?」(僕)
僕の目の前で、身長が135cmしかないのに、上から81、52、78のナイスバババッバディのドクロちゃんが、ピンクのビキニ姿で楽しそうにこちらに笑いかけてきているのです。
「えっ? どこか変? 上脱いだ方がいい?」(ド)
「えっ………いやっ、ダメだよッ! そっちの方が”なんて格好しているんだよッ!?”だよッ!」(僕)
「もうっ、そうやって○○君は僕をいつも弄ぶぅッ!」(ド)
「誤解を招くようなことを言わないでよッ! ほら、早くあっちに行くよ」(僕)
僕はドクロちゃんの手を掴もうと後ろを向きながら手を伸ばしましたが、

――――――プニュンッ!

「えっ?」(僕)
手を握った感触ではありません。何というか、この世のモノとは思えないような柔らかさです。熔けてしまいそうです。僕は恐る恐る後ろに振り返りました。そこには、
「○○…くん…、ボクの…触っ…タネ…?」(ド)
自分の身に一体何が起こっているのか分からないといった感じのドクロちゃんがフルフルと震えていました。あぁッ! 何という事でしょうか。その体格に全く合わないドクロちゃんの大きな胸に僕の手が埋まっているのですッ! きゃほ~い! それ~、祝砲3連発~! 

――――――パキュコンッ!

その変な破裂音を辺りに響かせながら、僕の意識は遠のいていきました。何故なら、ドクロちゃんがどこからともなく取り出した魔法のトゲトゲバット”エスカリボルグ”が僕の頭を削ぎ飛ばしたからです。ビチャビチャと赤と黄色いモノがほどよくシェイクされたものが、空中に散乱します。それはまるで、秋に咲く紅葉が、儚く散り行くような風景にも見えました。
そして「ドチャリッ」と液体みたいに地面に倒れ落ちた僕は、そのままピクリとも動かなくなりました。
「もうっ、まだ真昼間なのにボクにそんなことするなんて…、○○君ったら大胆、きゃっ?」(ド)
そこでその少女は気づくのです。僕が変わり果てた姿でいるのを…。
「待っていて○○君! すぐに元通りに…」(ド)
そう言ってドクロちゃんが血まみれの魔法バットを振り回しました。

ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪

魔法のバットから放たれた光子が、辺りに散らばっていたタンパク質に注がれます。そしてそれらの栄養素は、なにも無くなった僕の首の上へとビデオの逆再生みたいに固まって、元通りの顔に再構築。生命って素晴らしいですね。
「ドクロちゃん…、今のは僕が悪かったよ…。だから、撲殺天使ドクロちゃん 第7巻を買うから許してくれる?」(僕)
僕の言葉にドクロちゃんの表情はパァァァっと明るくなり、
「もうっ、しょうがないなぁ。今回だけは許してあげるよッ♪」(ド)
ドクロちゃんは左手で胸元を隠しながら、僕に優しく微笑んでくれました…。

(妄想エンド!)

よしっ、僕の小説の続きはまだまだ先になりそうですッ!
明日と明後日は、一日11時間もバイトに行かないといけないので…OTL


キャラの理想の絵(パクリ絵w)

え~、僕はあまり絵が得意ではありません。って言うか、体が描けませんw
そこで、この小説を読んでくださる人たちが、各キャラのイメージを思い浮かべやすいように、僕が「このキャラの絵って、僕のあのキャラにぴったしじゃんッ!」という様な絵を見つけましたら、ここにどんどん貼っ付けていこうと思いますw
パクリのシミコンと読んでくださいw

僕が何気なく描いた絵は、”キャラの設定”のカテゴリーで貼り付けていきますw

もう一度言いますが、「この絵はあのキャラにぴったしだぁ~!」 というモノがありましたら、どんどんここで紹介させていただきます~♪

あっ、もう2000人超えていた~♪ 嬉しいなぁ。嬉しいなぁ~☆









新谷 和也(しんたに かずや)…本編の主人公。年は19歳。ヲタク専門の何でも屋。

猫又 レデン(ねこまた れでん)…猫に育てられた少女。年は14歳。ツンデレ子猫娘。
レデン


新谷 美鈴(しんたに みすず)…和也の妹。年は18歳。超ツンデレ。社会人。
美鈴1


和也はマンションに住んでいる。一ヶ月前、山にマツタケを探しに行ったときに傷ついたレデンを発見する。和也はレデンを保護し、自分の家で世話を見てやることにした。そのことを親に話したら、美鈴が急いで和也の部屋の隣に引っ越してきた。





相良 龍之介(さがら りゅうのすけ)…日本の萌えをコントロールしている人物。ちなみに総理大臣。
クソジジィ



柿本 時雨(かきもと しぐれ)…龍之介の秘書。ボケボケ、銃所持。口癖は「あぐぅ…」
時雨


「萌え忍」とは、世界を萌えによって支配するという恐ろしい計画を持った闇の組織である。

サユリ…“萌え忍”(もえにん)の末端の構成員。

川瀬 信幸(かわせ のぶゆき)…萩原学園の教頭




(モウマンタイ組のクラスメート)

安藤 蛍(あんどう ほたる)…テレパシス系超能力者。掌を人の頭の上にかざす事によって、その人が今考えていることから、その人が忘れてしまった記憶さえも読み取ることができる。しかし、この力を一気に使いすぎると、その分の自分の記憶が消えていく。自分にこの力は使えない。人見知りの激しい女の子。髪の色は黄色。出席番号 1番。

井坂 凪(いさか なぎ)…剣の道に生き、剣の道に死す…。そんな女剣士。弓も得意。髪の色は黒。出席番号 2番。

一ノ瀬 由井(いちのせ ゆい)…サイコキネシス系超能力者。両親が目の前で強盗に殺された時からサイコキネシスが使えるようになった。初めてこの子がサイコキネシスを使ったときは力が暴走し、半径50m四方は全て吹き飛んでしまったという。強盗ももちろん木っ端微塵に吹き飛んだ。今では、ある程度の力の制御ができるようになった。決して笑うことの無い、いつ見ても泣きそうな表情をしている女の子。髪の色は赤茶色。出席番号 3番。

伊万里 霧麻(いまり きりま)…天才陶芸家。彼女が作り出す作品は自然に動き出す。髪の色は茶色。出席番号 4番。

ヴェスタ・マ・コンチェット…いつも変なぬいぐるみを持っている不思議少女。会話はぬいぐるみを使っての腹話術でしかできない。いつも無表情。フランス人形みたいな格好をしていて、寝ていたら等身大の人形かな? と思うくらい綺麗な女の子。髪の色は茶色。瞳も茶色。あだ名は「チェット」。出席番号 5番。

隠里 鈴蘭(かくれざと すずらん)…天才くのいち。髪の色は薄いピンク。出席番号 6番。

桂 美々兎(かつら みみと)…いつでもパソコンを持ち歩く女の子。ネットワーク系にとても詳しく、ペンタゴンの極秘文書を5分でゲットすることもできる。口癖は「極秘…、ゲットなり」。髪の毛の色は灰色。出席番号 7番。

仮初 野花(かりそめ のはな)…植物大好きな女の子。頭には、旬の花が一輪刺さっている。花粉症。髪の色は緑色。出席番号 8番。

九尾 紺(きゅうび こん)…キツネに育てられた女の子。動物と話をすることができる。髪の色は赤。親は千年生きているキツネで、人に化けることも可能。出席番号 9番。
キツネ 赤


銀杏 空(ぎんきょう そら)…生きているアホ毛を飼っている女の子。このアホ毛は凶暴で、よく噛み付いてくる。それを防ぐために、先端に赤いリボンが巻きつけられている。髪の色は金。出席番号 10番。
ぎんきょう


釘宮 円(くぎみや まどか)…天才絵描き師。彼女が描いた絵を見てしまった人は、必ず泣く。髪の色は虹色。出席番号 11番。

草薙 竜火(くさなぎ りゅうか)…人々を感動させる料理を作り出す料理人の女の子。時々、口から火を吐く。髪の色は銀。出席番号 12番。

早乙女 麗奈(さおとめ れいな)…この学園のオーナーの娘。わがままで気が強い。犬が大好き。でも犬アレルギー。髪の色は金。出席番号 13番。

桜坂 手鞠(さくらざか てまり)…いつでも本を読んでいる大人しい女の子。本好きの影響で、感情が極限まで高められた時に発した言葉は、現実に起こる。イメージ力がとても強い、メガネをかけた女の子。髪の色は黒。感情が高まるにつれて、髪の色が赤くなっていく。出席番号 14番。

佐々木 伊戸菜(ささき いとな)…裁縫が得意。っていうか裁縫マニア。「ほつれている服は許しません」と言いながら、人の服を勝手に縫い始める。髪の色は黄色。出席番号 15番。

シュパプール・テリャ・マドフェフカ…すでに滅亡してしまった王国の元王女。自国の再建のためにいろいろと考えている。あだ名は「フェフカ」。一応、クラス委員。髪の色は金。
出席番号 16番。
シュパプール・テリャ・マドフェフカ



不知火 冷夏(しらぬい れいか)…何故か透けている女の子。髪の色は水色。出席番号 17番。

紫雲 織部(しうん おりべ)…大和撫子を装っている。和服姿が良く似合う関西人。突然お茶会を始めるなど、授業を妨害することもしばしば。髪の色は黒。出席番号 18番。

秀賢(スーシエン)…中国人の女の子。酔拳の達人、酔うと絡んでくる。髪の色は薄い茶色。出席番号 19番。

タタト・ノエル…怪しげなフードをいつも被っている占い師の女の子。その素顔は誰も見たことがない。占いには水晶、タロット、手相を使う。決してしゃべらない。物事を伝えるときは、文字を紙に書いてそれを掲示する。そして、それをその場ですぐに破いて燃やす。出席番号 20番。

立波 音羽(たちなみ おとは)…日本最大の規模を誇る仏教宗派の宗家の娘。妖怪退治に励んでいる巫女さん。髪の色は黒。出席番号 21番。

龍宮 水蓮(たつみや すいれん)…水芸が大好きな女の子。唐突に体から「ピュ~」と水が出てくることもしばしば。水泳部のエース。髪の色は青。出席番号 22番。

田所 亜美(たどころ あみ)…東日本で一番恐れられている極道:阿修羅組の組長の一人娘。いつも父親から嫌々ドスと銃を持たされている、心優しき女の子。命の尊さ語るのが好き。でも射撃はプロ並。髪の色は黒。出席番号 23番。

棚瀬 真琴(たなせ まこと)…体がタコみたいに柔らかい。体操部のエース。授業をいつも変な格好で受けるのが主義らしい。髪の色は薄い黄緑。出席番号 24番。

猫又 レデン(ねこまた れでん)…猫の特性を受け継いだツンデレ子猫娘。高い身体能力に、鋭い爪、そして高いツンデレ能力に要注意だ。髪の色はエメラルドグリーン。出席番号 25番。
レデン



野々原 千鳥(ののはら ちどり)…怪しい薬ばっかり発明する女の子。真・科学部部長。髪の色は黒。メガネ必衰。いつも白衣を着ている。出席番号 26番。
野々原 千鳥



剛橋 奈々(はがねばし なな)…メカ大好きッ子。機械の申し子と言われている。得意分野はロボット制御と新しい破壊兵器の開発らしい。いつも体中に作業道具を取り付けていて、歩くとガチャガチャと音がしてうるさい。髪の色は紫。出席番号 27番。

長谷川 風香(はせがわ ふうか)…雷香とは双子の姉妹。お互いはテレパシーで会話可能。性格は「ほんわか~」。髪の色はオレンジ。髪に風車を刺している。出席番号 28番。

長谷川 雷香(はせがわ らいか)…風香とは双子の姉妹。お互いはテレパシーで会話可能。性格は「ビカビカァッ!」。髪の色はオレンジ。髪に小さな太鼓のアクセサリーを刺している。出席番号 29番。

速神 瞬(はやがみ しゅん)…最速を求める女の子。何事も速く速くこなしたいらしい。しゃべるのも早口。移動も全力疾走。陸上界のエース。髪の色は紫。出席番号 30番。

柊 雪乃(ひいらぎ ゆきの)…雪女。氷のようなハートの持ち主で誰にも決して心を開くことは無い。趣味は人間観察。髪の色は白。出席番号 31番。

北条 理香子(ほうじょう りかこ)…フルートをこよなく愛する女の子。彼女がフルートを吹くと、どこからともなくゴキブリが集まってくる。髪の色は銀。出席番号 32番。
北条 パクリw



木目 稲造(もくめ いなぞう)…ある日、目を覚ますと体が女の子になっていた元男の子。スラリと長い手足と、モデル並のプロポーションを持つ、信じられない中学2年生。「僕って…、不幸だよ…」が口癖。髪の色は赤。出席番号 33番。

山下 弥生(やました やよい)…報道に命をかけている女の子。ある時は、屋上からバンジージャンプしながら激写。またある時は、邪魔な壁を爆破して激写。手に負えないので、“モウマンタイ”組に入れられた可哀想な女の子。髪の色はオレンジ。新聞部所属。出席番号 34番。

鷲尾 菊花(わしお きっか)…爆破が大好きな女の子。この子によって、学園内の所々に約200の爆弾が仕込まれていると言われている。父親は空軍の総司令官。手に負えないので、“モウマンタイ”組に入れられた可哀想な女の子。髪の色は水色。出席番号 35番。



九尾 恋火(きゅうび れんか)…九尾 紺の母親。狐神神社で神主をしている。
凪





立花さん…僕の前作「自分に厳しく、地球に優しく」に出てきます。


キャラ設定 

まぁ、ちょっとキャラ設定をまとめてみました。下のほうに載せておきますね~♪



















新谷 和也(しんたに かずや)…本編の主人公。年は19歳。ヲタク専門の何でも屋。

猫又 レデン(ねこまた れでん)…猫に育てられた少女。年は14歳。ツンデレ子猫娘。

新谷 美鈴(しんたに みすず)…和也の妹。年は18歳。超ツンデレ。社会人。

和也はマンションに住んでいる。一ヶ月前、山にマツタケを探しに行ったときに傷ついたレデンを発見する。和也はレデンを保護し、自分の家で世話を見てやることにした。そのことを親に話したら、美鈴が急いで和也の部屋の隣に引っ越してきた。





相良 龍之介(さがら りゅうのすけ)…日本の萌えをコントロールしている人物。ちなみに総理大臣
柿本 時雨(かきもと しぐれ)…龍之介の秘書。ボケボケ、銃所持。口癖は「あぐぅ…」





「萌え忍」とは、世界を萌えによって支配するという恐ろしい計画を持った闇の組織である。

サユリ…“萌え忍”(もえにん)の末端の構成員。

川瀬 信幸(かわせ のぶゆき)…萩原学園の教頭




(モウマンタイ組のクラスメート)

安藤 蛍(あんどう ほたる)…テレパシス系超能力者。掌を人の頭の上にかざす事によって、その人が今考えていることから、その人が忘れてしまった記憶さえも読み取ることができる。しかし、この力を一気に使いすぎると、その分の自分の記憶が消えていく。自分にこの力は使えない。人見知りの激しい女の子。髪の色は黄色。出席番号 1番。

井坂 凪(いさか なぎ)…剣の道に生き、剣の道に死す…。そんな女剣士。弓も得意。髪の色は黒。出席番号 2番。

一ノ瀬 由井(いちのせ ゆい)…サイコキネシス系超能力者。両親が目の前で強盗に殺された時からサイコキネシスが使えるようになった。初めてこの子がサイコキネシスを使ったときは力が暴走し、半径50m四方は全て吹き飛んでしまったという。強盗ももちろん木っ端微塵に吹き飛んだ。今では、ある程度の力の制御ができるようになった。決して笑うことの無い、いつ見ても泣きそうな表情をしている女の子。髪の色は赤茶色。出席番号 3番。

伊万里 霧麻(いまり きりま)…天才陶芸家。彼女が作り出す作品は自然に動き出す。髪の色は茶色。出席番号 4番。

ヴェスタ・マ・コンチェット…いつも変なぬいぐるみを持っている不思議少女。会話はぬいぐるみを使っての腹話術でしかできない。いつも無表情。フランス人形みたいな格好をしていて、寝ていたら等身大の人形かな? と思うくらい綺麗な女の子。髪の色は茶色。瞳も茶色。あだ名は「チェット」。出席番号 5番。

隠里 鈴蘭(かくれざと すずらん)…天才くのいち。髪の色は薄いピンク。出席番号 6番。

桂 美々兎(かつら みみと)…いつでもパソコンを持ち歩く女の子。ネットワーク系にとても詳しく、ペンタゴンの極秘文書を5分でゲットすることもできる。口癖は「極秘…、ゲットなり」。髪の毛の色は灰色。出席番号 7番。

仮初 野花(かりそめ のはな)…植物大好きな女の子。頭には、旬の花が一輪刺さっている。花粉症。髪の色は緑色。出席番号 8番。

九尾 紺(きゅうび こん)…キツネに育てられた女の子。動物と話をすることができる。髪の色は赤。親は千年生きているキツネで、人に化けることも可能。出席番号 9番。
九尾 紺(きゅうび こん)




銀杏 空(ぎんきょう そら)…生きているアホ毛を飼っている女の子。このアホ毛は凶暴で、よく噛み付いてくる。それを防ぐために、先端に赤いリボンが巻きつけられている。髪の色は金。出席番号 10番。
ソラ

ぎんきょう




釘宮 円(くぎみや まどか)…天才絵描き師。彼女が描いた絵を見てしまった人は、必ず泣く。髪の色は虹色。出席番号 11番。

草薙 竜火(くさなぎ りゅうか)…人々を感動させる料理を作り出す料理人の女の子。時々、口から火を吐く。髪の色は銀。出席番号 12番。

早乙女 麗奈(さおとめ れいな)…この学園のオーナーの娘。わがままで気が強い。犬が大好き。でも犬アレルギー。髪の色は金。出席番号 13番。

桜坂 手鞠(さくらざか てまり)…いつでも本を読んでいる大人しい女の子。本好きの影響で、感情が極限まで高められた時に発した言葉は、現実に起こる。イメージ力がとても強い、メガネをかけた女の子。髪の色は黒。感情が高まるにつれて、髪の色が赤くなっていく。出席番号 14番。

佐々木 伊戸菜(ささき いとな)…裁縫が得意。っていうか裁縫マニア。「ほつれている服は許しません」と言いながら、人の服を勝手に縫い始める。髪の色は黄色。出席番号 15番。

シュパプール・テリャ・マドフェフカ…すでに滅亡してしまった王国の元王女。自国の再建のためにいろいろと考えている。あだ名は「フェフカ」。一応、クラス委員。髪の色は金。
出席番号 16番。

不知火 冷夏(しらぬい れいか)…何故か透けている女の子。髪の色は水色。出席番号 17番。

紫雲 織部(しうん おりべ)…大和撫子を装っている。和服姿が良く似合う関西人。突然お茶会を始めるなど、授業を妨害することもしばしば。髪の色は黒。出席番号 18番。

秀賢(スーシエン)…中国人の女の子。酔拳の達人、酔うと絡んでくる。髪の色は薄い茶色。出席番号 19番。

タタト・ノエル…怪しげなフードをいつも被っている占い師の女の子。その素顔は誰も見たことがない。占いには水晶、タロット、手相を使う。決してしゃべらない。物事を伝えるときは、文字を紙に書いてそれを掲示する。そして、それをその場ですぐに破いて燃やす。出席番号 20番。

立波 音羽(たちなみ おとは)…日本最大の規模を誇る仏教宗派の宗家の娘。妖怪退治に励んでいる巫女さん。髪の色は黒。出席番号 21番。

龍宮 水蓮(たつみや すいれん)…水芸が大好きな女の子。唐突に体から「ピュ~」と水が出てくることもしばしば。水泳部のエース。髪の色は青。出席番号 22番。

田所 亜美(たどころ あみ)…東日本で一番恐れられている極道:阿修羅組の組長の一人娘。いつも父親から嫌々ドスと銃を持たされている、心優しき女の子。命の尊さ語るのが好き。でも射撃はプロ並。髪の色は黒。出席番号 23番。

棚瀬 真琴(たなせ まこと)…体がタコみたいに柔らかい。体操部のエース。授業をいつも変な格好で受けるのが主義らしい。髪の色は薄い黄緑。出席番号 24番。

猫又 レデン(ねこまた れでん)…猫の特性を受け継いだツンデレ子猫娘。高い身体能力に、鋭い爪、そして高いツンデレ能力に要注意だ。髪の色はエメラルドグリーン。出席番号 25番。
レデン




野々原 千鳥(ののはら ちどり)…怪しい薬ばっかり発明する女の子。真・科学部部長。髪の色は黒。メガネ必衰。いつも白衣を着ている。出席番号 26番。
野々原 千鳥




剛橋 奈々(はがねばし なな)…メカ大好きッ子。機械の申し子と言われている。得意分野はロボット制御と新しい破壊兵器の開発らしい。いつも体中に作業道具を取り付けていて、歩くとガチャガチャと音がしてうるさい。髪の色は紫。出席番号 27番。

長谷川 風香(はせがわ ふうか)…雷香とは双子の姉妹。お互いはテレパシーで会話可能。性格は「ほんわか~」。髪の色はオレンジ。髪に風車を刺している。出席番号 28番。

長谷川 雷香(はせがわ らいか)…風香とは双子の姉妹。お互いはテレパシーで会話可能。性格は「ビカビカァッ!」。髪の色はオレンジ。髪に小さな太鼓のアクセサリーを刺している。出席番号 29番。

速神 瞬(はやがみ しゅん)…最速を求める女の子。何事も速く速くこなしたいらしい。しゃべるのも早口。移動も全力疾走。陸上界のエース。髪の色は紫。出席番号 30番。

柊 雪乃(ひいらぎ ゆきの)…雪女。氷のようなハートの持ち主で誰にも決して心を開くことは無い。趣味は人間観察。髪の色は白。出席番号 31番。

北条 理香子(ほうじょう りかこ)…フルートをこよなく愛する女の子。彼女がフルートを吹くと、どこからともなくゴキブリが集まってくる。髪の色は銀。出席番号 32番。
北条 理香子





木目 稲造(もくめ いなぞう)…ある日、目を覚ますと体が女の子になっていた元男の子。スラリと長い手足と、モデル並のプロポーションを持つ、信じられない中学2年生。「僕って…、不幸だよ…」が口癖。髪の色は赤。出席番号 33番。

山下 弥生(やました やよい)…報道に命をかけている女の子。ある時は、屋上からバンジージャンプしながら激写。またある時は、邪魔な壁を爆破して激写。手に負えないので、“モウマンタイ”組に入れられた可哀想な女の子。髪の色はオレンジ。新聞部所属。出席番号 34番。

鷲尾 菊花(わしお きっか)…爆破が大好きな女の子。この子によって、学園内の所々に約200の爆弾が仕込まれていると言われている。父親は空軍の総司令官。手に負えないので、“モウマンタイ”組に入れられた可哀想な女の子。髪の色は水色。出席番号 35番。








立花さん…僕の前作「自分に厳しく、地球に優しく」に出てきます。


各話へのジャンプ

何だか各話に行きづらいので、ここで各話のアドレスを載せておきます~♪ 日付をクリックしないと見れないなんて…、はぁ~…。

(ツンデ・レデン・刹ッ)

 第1話  出会いと挨拶 

 第2話  兄と妹

 第3話  複雑な心  

 第4話  メイド化計画

 第5話  陰謀

 第6話  死闘(前半)

 第7話   死闘(後半)
 
 第8話  萌え忍(もえにん)

 第9話  相良 龍之介

第10話  仕事依頼

第11話  俺が俺であるために

第12話  誓い

第13話  萩原学園

第14話  家庭訪問

第15幕 九尾家

第16幕  九尾式御祓い・其の参

第17幕  いろんな報告

第18幕  何人寄れば文殊の知恵?

第19幕  交渉

第20幕  可決

第21幕  守りし者

第22幕  目が覚めたら…

第23幕  メイド喫茶計画


(自分に厳しく、地球に優しく)

 第1話  仲良しこよし

第2話  あなたのために

 第3話  木の葉が舞い散る中で

 第4話  死闘

 第5話  新たなる覚醒

 第6話  秘密基地:ソム「シークレット・オブ・マウンテンSecret Of Mountain(SOM)」
 
 第7話  細かで正確な説明を要求します!!!

 第8話  ミッション(落下)

 第9話  ミッション(陰謀、破壊、殺戮、消滅)

第10話  リサイクル

第11話  明日があるさ

第12話  朝練

第13話  冷たい水の中で

第14話  学校って、いいところ♪

第15話  初デートッ!?


”ツンデ・レデン・刹ッ”の第14幕

うがぁあぁぁ~! 学校が始まっちゃったぁあぁぁ~!
ふぅ…、レポートがいっぱい出て大変です。
小説を書きあげるスピードは格段に落ちちゃいました…。
まぁでも、学校にはネタがゴロゴロと転がっているので、ネタには困りませんねっw
あぁ~、早くアレを書きたいな~。でも、物事には順序って言う物があるから地道に行かなければッ!

では、第14幕 スタート!



第14幕  家庭訪問



「はははっ、さっきは大変な目にあったぞ」
俺は教卓に立ち、戻ってきた女の子達に、さっきの出来事は「俺にとっては軽いもんさ」的な雰囲気をかもし出しながら、爽やかに言ってやった。まぁ、誰もこっちを見ていなかったがなッ!
「新谷先生、すいませんでした…、そして大丈夫ですか?」
すぐ前に座っている北条が、申し訳なさそうに謝ってきた。
「はははっ、気にすること無いって。想定の範囲内さっ」
時雨はさっきから意識をずっと失っている。しょうがないのでパイプ椅子に座らせておいている状態だ。
「ふぅ…」
頭から滴り落ちる血を拭い、俺は窓際の前から2番目の席に座っているレデンにチラリと目を向けた。
「全く…」
レデンは後ろの席に居る“九尾 紺(きゅうび こん)”と楽しそうにしゃべっている。
「(良かったな、レデン…)」
俺はレデンの前の席に座っているヤツに視線を移した。そこには奇妙な流線型未確認を頭に飼っている“銀杏 空(ぎんきょう そら)”が座っている。ついさっきまでレデンは、「この席がいいニャ~」とワガママをあげて、窓際の一番前の席に座っていた“銀杏 空”と騒ぎを起こしていた。

――――――(回想シーン・スタート)

「レデン…、この席がいいニャ~…」
みんなが戻って来てすぐに、レデンの席を決めるための話し合いが行われた。
「レデン…、この席がいいニャ~…」
俺は、最初から空いていた窓際の一番後ろの席をレデンに薦めたのだが、レデンはどうしても一番前がいいと言う。しかしそこには、先ほど俺を吹き飛ばした未確認線形物を頭に飼っているあのアマがいやがったッ!(後半キレ気味)
レデンはその席に両肘を突いて、少し低い位置からそのアマを上目遣いで見つめていた。
「……………」
しかし、頭に付いているヤツがウネウネと伸縮運動しているだけで、そのアマは眉ひとつ動かさずに、窓の外の風景を眺めていた。
「(てめぇ、ウチのレデンを無視するたぁいい度胸じゃねぇかッ!)」
怒りに心が支配されるような現象に襲われて、俺はいてもたってもいられなくなった。

「えっと…、銀杏さん…、だったよな?」
ポケットに手を突っ込みながら、俺はまるでヤンキーがカツアゲでもするかの如く近づいた。しかし、このアマは見向きもしなかった。まぁ…、だから俺はちょっとだけキレちゃいました。
「ふっ…、すまないけど…、そこ…、ど・い・て・もらえないか? …邪魔なんだよな」
思いっきりイヤなヤツを演じてみたぜっ。って、べ…別にさっきのことを恨んでいるわけじゃないからなっ! か…勘違いしないでくれよなっ! 俺はもう大人…、そんなはしたない事は思わない…つもりだったが、やっぱりさっきの恨みだぁ! へっへっへっ、俺を「邪魔」扱いした報いを受けろ。ケッケッケェ~ッ…!

「…ふぅ」
ため息をついたのは、何故か銀杏の後ろの席に座っていた赤髪の女の子。しかも、レデンが付けているネコ耳よりもツンツンと尖った耳が頭に付いている。確か…、九尾 紺(きゅうび こん)と言う名前だったな。
「あんた…」
紅い…、紅い眼が俺を貫くかの様に見つめる。
「危ないぜ? ソラちゃんを怒らすと」
ニヤリとその子が微笑んだ。
「危ない? ほう、どう危ないのか教えてもらいたいな」
「…だってさ?」
そう言って、その子は銀杏の肩をポンと叩いた。それを合図にしたかのように、

――――――グニュンッ!

銀杏の頭に寄生している未確認線形物が…、後ろにうねった。

――――――シュバァッ!

「うぉっ!?」
反射的に顔を左に傾けた。それが幸いした。なぜなら、さっきまで俺の顔があった空間を、その未確認線形物が貫いたからだ。
「ギギギギギィ…」
耳元から変な音が聞こえる。俺もギギギと擬音語を出しながら、首を後ろに回転させて“それ”を見た。そして、“それ”も俺の顔を見つめていた。いや、目は無かったが、何かに見つめられているようなプレッシャーを感じると言った方が正しいな。
「おい、銀杏…。これは一体何なんだ?」
この物体からは目が離せないので、俺は銀杏に背を向けたまま答えを求めた。
「…“エリザベス”ちゃん…」
「どうでもいい答えありがとう」
「…どう致しまして…」
「褒めてねぇよっ!」

――――――シュビハッ!

目を一瞬“それ”から逸らしてしまった。その結果、俺の見ている風景が横へムーンウォーク。俺を見ていた皆の視線も横に水平移動。薙ぎ払われた体が宙を飛ぶ。
「ぐふぅッ! 油断したぁあぁぁ~!! ひぃぃぃッッ~~~!?」
迫り来る廊下の窓ガラス。と…止まれねぇ!

――――――ガッシャ~ンッ!

「ぎゃぁぁぁ~~~…!」
俺の悲鳴は校舎の外へとフェーズアウトして行った…。
「エリザベスって言うニャ? この子?」
「…うん」
「可愛いニャ~♪」
ナデナデ。
「ギギギィ…♪」
「エリザベスちゃん…、嬉しそう?」
「ギギギッ!?」
「エリザベス、あんた…、照れているな」
「ギギギッ!」
「きゃっきゃっ、照れるな照れるなっ」
「ギギギッ! ギ…?」

――――――ズルリ…

変な音にエリザベスが気づいた。
「ギギギィッ!」
「どうしたの、エリザベスちゃん…」
「ギギギィッ!」
エリザベスがある場所を示す。そこには…、

――――――ズルズル…

すでにガラスが粉々に飛び散ってしまった窓から…、俺が這いずり出てきていたのだッ!
「はぁ…はぁ…! し…死ぬかと思ったぜッ!」
ガラスの破片が全身に突き刺さっている状態ではあるが、
「フンムッ!」
全身に力を入れて、俺の体に突き刺さっていたガラスの破片達を吹き飛ばした。
「なるほど…、こんな感じで校舎がボロボロになっていくんだな…」
俺が今日この場所に来てから、すでに窓ガラス2枚、教室の扉1つが大破している。しかもまだ今日と言う日はまだまだ終わらない。俺が思うに、今日でこの校舎は崩れ去るだろう。
「(ふっ、上等…)」
新たなやる気を決意したのち、俺は這いずりながら何とかレデン達のいる所まで移動した。

「おいエリザベス」
「ギ?」
ユラリと俺は立ち上がった。
「なかなかやるじゃないか」
「ギギギッ♪」
嬉しそうな?音が、リボンに縛られている小さな穴から聞こえた。
「エリザベス、悔しいがお前の存在を認めてやるぜ。お前が何故存在しているのかなんて深く考えないことにした。って言うか、考えたくないっ」
「ギ…?」
首?を傾げるエリザベス。
「はははっ、でもこのリボンはちょっとダサいな。取ってやるよ」
「ギッ!?」
エリザベスの先端に巻きつけられているリボンは、まるでエリザベスを封印しているかの様なオーラを放っていたが、格好悪いので俺はそのリボンを取ってやろうと手を伸ばしたが、

「ダメ…」
銀杏が呟いた。
「絶対にダメ…」
強調して再度答えた。
「何でダメなんだ? ぶっちゃけダサイぞ?」
「…も…」
銀杏はしばらく黙ってしまったが、
「漏れちゃうから…」
「ギギギィ…」
リボンに縛られていないエリザベスの先端部分の小さな穴から、悲しそうな音が聞こえた。
「漏れる? 漏れるって…、何が?」
「……………」
「言えよッ! 気になるだろうがッ!」
「……………」
「ウォォォォ~! 気になって今夜寝れねぇ~~~!」
俺を無視して、銀杏はまた窓の外を眺めていた。

「この席がいいニャ~…」
レデンはずっと銀杏の席の前でしゃがんでいた。
「まだそんな事を言っているのか、早く一番後ろの席に行け」
「ヴゥゥゥ~~~…」
「そんな声を出してもダメだ」
「ニャゥゥゥ~~~…」
「萌え声とウルウルの目のコンボで俺を攻めてもダメだ。諦めろ」
「ちっ…ニャ…」
やっと諦めたレデンは後ろの席へ歩いていった。が、

――――――ガシッ!

「ニャ…?」
腕を掴まれていた。
「レデン…ちゃんだったよな?」
レデンの腕を掴んでいたのは“九尾 紺”だった。
「そうニャ…。でも今は傷心中のレデンだニャ…」
レデンのネコ耳がペタリとしおれている…。元気が無い証拠だ。
そのネコ耳を見て、少しにやけた九尾だったが、
「まぁ、せっかく俺たちのクラスに来たのにお祝いも無いのは流石に引けるからな。俺の席で良かったら譲ってやるよ」
「ほ…本当ニャッ!?」
レデンのネコ耳がピンと天を向いた。
「あぁ、本当の本当だ」
目を細めて笑う九尾。
「…という訳で、“凪(なぎ)”…ずれてくれ」
「御意」
九尾の後ろの席に座っていた武士風の女の子は、九尾にそう言われると机に掛けていた日本刀を手に取り、
「すまないが、皆ずれてくだされ」
そう言って、自分の後ろに座っていた女子達に体を向けて頭を下げた。

――――――ガタガタガタァ…

皆の移動が完了すると、窓際の前から2番目の席が空いた。
「ありがとうニャ…、えっとぉ…」
「九尾 紺だ。“コン”でいい」
「ニャっ。じゃあコンっ。レデンもレデンでいいニャっ」
「分かったよレデン。これからよろしくなっ」
「ニャっ、皆よろしくニャっ」
レデンは本当に楽しそうな笑顔で皆に頭を下げた。

――――――「ようこそ、モウマンタイ組へっ!」

クラス中の女子の声がそろった瞬間だった。銀杏を除いて。

「あれ? だから俺はっ? 俺はっ? 無視っ? あれっ? みんな聞こえてますか~? もしも~し?」

――――――(回想シーン・終わりっ)


「おい時雨先生っ! いいかげん起きろっ!」

――――――プニィィィ~!

思いっきり時雨の頬っぺたをつねってみた。
「あぐぐぅぅぅ~ッ!?」
目を覚ました。
「痛いですよ和也さん…、じゃなくて新谷先生」
「やっと起きたか」
目をこすっている時雨はまだ眠そうだが、俺の姿を見て、
「ひゃっ? 新谷先生、そのケガは何ですか?」
「あぁ…、ちょっとガラスの精霊が急に襲い掛かってきてな…。アレには流石にびびった」
「マジでッ!? それは大変でしたねっ」
俺の冗談を真に受けている…、恐らくまだ寝ぼけているのだろう。脳が正常に働いていないようだ。いや、元から正常に働いていないような気がする…。死んだ脳を持つ女…時雨…おぉっ、ちょっとカッコイイ。

「じゃあ、私が代わりに授業をしますね」
嬉しいことを言ってくれた。
「あぁ…頼む。血も滴るイイ男である俺はちょっと疲れた」
時雨が退いたパイプ椅子に、今度は俺が座った。
「あとは…任せた…」
「はい、任せてくださいっ」
時雨の自信に満ちた声が聞こえた。
「(し…死にそう…)」
休憩しないと体が待たねぇ…。俺は目を閉じた。
「では皆さん~、授業を始めますね~。えっとぉ…、まずは出席を取りますねっ。って、全員いますね~、てへっ」
時雨のアホな声が子守唄になってしまった…。

――――――――――☆

「…先生っ…」
「んっ…?」
誰かが俺の体を揺すっている。
「早く起きてください。ホームルームの時間ですよぉ」

――――――ゆっさゆっさっ

時雨が俺の体を思いっきり揺する。…って、
「痛てぇよ! 傷口に触るなッ!」

――――――バシッ!

時雨の手を叩いた。
「えっ?」
叩かれた手は本当に自分の手なの? といった感じで、時雨はしばらく自分の手を見つめていたが、急に何かが弾け飛んだかのように、その場に座り込んでしまった。
「な…何だ? どうした?」
時雨の目は自分の手を見つめながら、どんどん涙を溜めてウルウルになっていっている。
「な…」
時雨の口が開く。
「な…?」
つられて俺の口も開いた。

――――――「な…殴ったねッ!? 親父にもぶたれた事ないのにぃッ~!!」

クラス中の視線が時雨に注がれた。
「きゃっきゃっ、面白い先生だなっ」
「ただバカなだけニャ」
レデンと九尾は、お互い顔を合わせながら失笑していた。俺が寝ている間に、レデンと九尾はすっかり仲良しになったようだ。萌え耳付き娘同士、何か通じるものがあるのだろう。
ふっ…、俺は取り合えず、無言のままで時雨を見つめることにした。
「あぐぅ…、何ですかその可哀想な物を見つめる瞳はっ? せっかく頑張ったのに…」
文句を言いながら渋々立ち上がる時雨の目は赤くなっていた。
「それは無駄な努力だったな。…で、今は何時間目なんだ?」
「何を言っているんですかっ、もう放課後ですっ」
「えっ…?」
驚いて外を見た。
「げっ…」
う~む…、確かに…、教室に注ぎ込まれているオレンジ色の光は、今が夕暮れ時だということを示している。
「マジでっ? 俺ずっと寝ていたのか?」
「はい、ず~~~っと寝ていましたっ」
俺に人差し指を突きつけて、自信満々で言いつけてきた時雨に、俺は殺意を覚えた。

「えっ…、って言うことは、時雨先生が一人でずっと授業をしていたってことか?」
「はいっ、新谷先生に“任せた”と言われましたからねっ。頑張りましたよ、私はっ」
急に生き生きし始めた。
「そうか…、“能あるバカは爪を隠す”とは、まさにこの事だったか」
「そんなっ、照れちゃいますよっ」
時雨は照れくさそうに両手を頬に当てて、「きゃっきゃっ」と騒ぎ出した。本当のバカがここにいた…。
「時雨先生すごかったですよ」
むっ…、この声は…。
「北条…、何がすごかったんだ?」
フルートを吹くと、何故かタフなゴキブリが集まってきてしまう奇妙な体質の持ち主である北条は、時雨を尊敬の眼差しで見つめながら、
「時雨先生…、教えるのも上手でしたし、私たちが何を質問してもちゃんと答えてくれました。時雨先生は立派な教師ですよ」
と、誇らしげに言った。
「北条さん…、ぐすっ…。あれ? 嬉しいのに…、涙が出てきます」
「それはやばいな。すぐに病院に行け。多分もう手遅れだろうがな」
「病気じゃないですっ。それよりも新谷先生っ、早くホームルームしてくださいっ。最後ぐらい担任らしくしてくださいよねっ」
「うっ…」
痛いところを突かれた。
「あぁ…、分かった」
俺は皆の視線が集まる教卓に両手を置いて、一呼吸した。
「え~、今日は済まなかった。俺、結局今日は何もしていないよな?」

――――――「そうですね~」

「俺…、ダメな教師かな?」

――――――「そうですね~」

「悪りぃ…、それ止めてくれない? ちょっと落ち込むから」

――――――「……………」

「無言もイヤだなぁ」

――――――「そうですね~」

「もう、どうでもいいや…」
悲しくなってきた。こうやって、先人の教師たちは辞めていったのだろうか? いや、これはさっきまでの状況に比べるとかなりマシな方だろう。返事が返ってくるだけでも嬉しい。さっきまでは無視100%だったしな。時雨のおかげでこのクラスの奴等も警戒心を少しだけ解いてくれたようだ。
「おっほんっ、…でだ、今日一日何もしていないとなると、俺の教師としてのプライドが許さないわけだ」
「ぷっ、今日から教師のくせに…(ぼそっ)」
「何か言ったか、時雨先生ぃ?」
「別に…」
そっぽ向いてしまった。
「それで…、皆のことも良く知りたいので、今日からの放課後は、毎日皆の家庭訪問をしようと思っている」

――――――「はぁぁぁぁぁ~~~!?」

ものすごくイヤそうな声が聞こえてきた。
「どうした? 何か問題でもあるのか?」
「(新谷先生…!)」
時雨が俺の耳のすぐそばで話しかけてきた。
「(そんな暇は無いですよっ、私たちには大事な使命が…)」
「(まぁ待て、もしかしたらこの中に、“萌え忍”関係のやつがいるかもしれないだろう?)」
「(あぐぅ…、その可能性もありますが…)」
「(だったらいいじゃねぇか。家庭訪問でこいつらのことも知ることができるし、萌え忍に関する何かの情報を手に入れることもできるかもしれないぞ? 一石二鳥じゃないか)」
「(変な事したらダメですからねっ!)」
「しねぇよッ!」
つい大きな声を出してしまった。

「きゃっきゃっ、何だか訳アリなお二人さんだなっ」
「最近、二人の距離が大接近中ニャッ!」
「こらそこっ! 勝手に変な誤解を生むんじゃねぇよっ!」
「レデン…、後で詳しい話を聞かせろよ」
「了解ニャッ!」
がっちりと手を合わせていたレデンと九尾が夕日に照らされた。
「九尾っ! 人の話は最後まで聞けよっ」
「あん? ちゃんと聞いたぜ」
九尾の紅い瞳が“ギンッ”と俺を睨んだ。
「だから忠告しといてやるよ。家庭訪問なんて止めておきな」
「…何故だ?」
九尾の赤い髪の毛が、夕焼けの光に照らされてさらに赤くなっていく。
「どいつの家に行っても、必ず後悔するからだ」
「ふっ、残念だったな。俺は後悔しない人間なんだ」
そう…、俺は誓ったんだ。もう決して後悔しないと!

「ふ~ん…」
九尾がニヤニヤしながら俺を見ている。
「何だよっ?」
バカにされているような気がして、ちょっとムカついてきた。
「だったら、オレんちに来てみるか?」
「…えっ?」
すこしの間だけ理解できなかったが、
「いいのか?」
「あぁ、来てもいいよ。だが…」
九尾が下を向いて「きゃっきゃっ…」と笑い出した。
「必ず後悔させてやるぜ」
顔を上げて再び俺を見つめた九尾は、とっても嫌な笑みを浮かべていた。




(次回予告)

九尾 紺(きゅうび こん)の髪の毛の色…、黄色の方がいいかな?


”ツンデ・レデン・刹ッ”の第13幕

あぁ~、今日で春休みが終わっちゃいます~。残念です。
明日は入学式です。めんどくさいです。
さて、ついに学園編がスタートしました。で、早速ありえない出来事に巻き込まれる和也達ですw 僕だったら失神しちゃうような出来事ですw

では、第13幕 スタート!



第13幕  萩原学園



「バカ兄貴…」

――――――モグモグモグモグ…

「ん? 何だ?」

――――――モグモグモグモグ…

「聞きたいことがあるんだけど…」
「おぉ、何でも聞け」

――――――ゴックンッ

「美鈴さん、お代わりニャ~」
美鈴は、差し出された空のお茶碗を黙って受け取って、中にご飯をたくさん入れた。
「レデンちゃん、今日はいっぱい食べるのね、はいっ」
萩原学園の制服を着たレデンの手に、ご飯がてんこ盛りのお茶碗が渡される。
「うんっ、今日からレデンは学生になるから、いっぱい食べるんニャ!」
「そうなの…」

――――――モグモグモグモグ…

「…で、話の続きなんだけどね」
「あぁ」
スーツをビシッと着こなしている俺は、口に入っていた物を急いで飲み込んだ。
「私の言いたいこと…、分かるわよね?」
「ん? 何のことだ?」
「惚けるんじゃないわよぉッ~!」
突然キレた。
「まぁ、落ち着け。ほら、茶でも飲め」
美鈴に暖かいお茶が入った俺の湯飲みを渡す。
「ありがとう…」
そう言って湯飲みに口をつけてお茶を飲む美鈴。
「はぁ~、落ち着くわねぇ~」
「そうだろ、そうだろ。日本人はやっぱり茶だな」
「うん………、あっ」
「どうした、美鈴?」
「この湯飲みで…、バカ兄貴お茶飲んだ?」
「あぁ、飲んだぞ。それがどうし…」
「死ねよッ! バカ兄貴ィィィ~~~!」

――――――ドコォッ、バキィッ、ドドドッドンッ、バコ~ン!

騒がしい朝の食卓だったニャ…。(レデン談)

「いつつつつ…、せっかく着たスーツがボロボロじゃないか…」
クソジジィからもらったこのスーツを実際に着た時間…、僅か10分。
「まぁ、もう一着あるからいいか…」
雑巾みたいに汚れてしまった元スーツを脱ぎ捨て、新しいスーツをタンスから取り出した。
「ちっ、あっちの方が似合っていたのによ…」
グチをこぼしながら、渋々着替えた。

――――――「バカ兄貴…」

美鈴の声だ…。部屋のドアの裏から聞こえる。
「何だよっ?」
スーツの恨み…、一生忘れないからなっ!

――――――「何でバカ兄貴がスーツを着ていて、そしてさらにおかしなことに、レデンちゃんまで制服を着ているの?」

俺は時計を見た。昨日、時雨が言った時間までに、萩原学園に着けるかギリギリの時間帯だった。
「悪い美鈴。詳しい事は帰ってきて言うよ」
そう言いながらドアを開けた。
「またスーツ着ているし…」
美鈴が俺の姿を見てそう言った。
「似合うか?」
ポーズをとってみる。
「似合わないわよ」
即答だった。

「美鈴よ…。とりあえず簡単に言うぞ。今日から俺は萩原学園の教師、レデンはそこの学生だ」
「学生ニャ~♪」
レデンも話しに入ってきた。
「カバン持ったか?」
「持ったニャ」
「歯ぁ磨いたか?」
「磨いたニャ」
「じゃあ、行くぞッ!」
「了解ニャッ!」
歩き出した俺とレデン。
「ちょっと待ちなさいッ!」
美鈴に両肩を掴まれた。
「だから、時間が無いんだって…」
俺は無理やり腕を解いた。
「うっ…、何でバカ兄貴がいつのまにか教師になっているのよッ!?」
美鈴は少し泣き出しそうになっていた。
「帰ってきてから言う、行くぞレデン」
「ごめんなさいニャ~、美鈴さん」

――――――バタンッ

玄関のドアを閉めた。
「バカ兄貴のバカァアァァッッ~~~!!!」
美鈴の子供みたいな叫び声が近所中に響いた。

――――――――――☆

「あっ、和也さんですっ」
秋の風が靡いた先に、一人の女性が立ち尽くしていた。
「よっ、時雨」
萩原学園の巨大な門に寄りかかっていた時雨は、俺たちの姿を確認するとこっちへ近づいてきた。
「今日から私たち教師ですねっ」
「そうだな…」
ガッツポーズをとる時雨。俺たちの横を歩いて通り過ぎていく学生たちが、「誰だろう、この人たち?」みたいな感じで去っていく。
「俺たちは教師だぞぉぉぉ~!」
とりあえず叫んでみた。
「ご主人様…、めっちゃ恥ずかしいから止めてニャ…」
「ごめんなさい…」
レデンの爪が首に突き刺さっていた。
「レデンちゃん…、はしゃいでいますねっ」
「はっはっはっ…、時雨は本当にバカだなぁ」
「レデンちゃん…、そんな人なんか放っておいといて、職員室まで一緒に行きましょうね~」
「了解ニャ~」
二人仲良く手をつないで歩き出した。
「こらこらこらっ、全く…、困った奴らだぜっ!」
俺は急いで二人の後を追いかけた。

――――――――――☆

「おぉ、これはこれは新谷先生。ようこそいらっしゃいました。どうぞこちらへお座りください」
俺の目の前には、外客用の大きな黒光りのソファーが。
「はぁ…」
訳が分からず座る俺。
「時雨先生も、レデンさんも座ってください」
初老の男の人が腕でソファーを指す。
「ありがとうございます」
「ふかふかニャ~♪」
レデン達も言われたとおりに座った。俺たちが座ったのを確認してから、そのおじさんもソファーに座った。
「初めまして、私はこの学園で教頭をしています“川瀬”と言います。以後、宜しくお願いします」
そう言って、頭を下げた。
「えっ、いや…、そのっ…、こちらこそお願いしますぅ!」
時雨が慌てて頭を下げる。
「いやしかし、見れば見るほど素晴らしい経歴ですなぁ、新谷先生」
「へ?」
嫌な予感がする。
「僅か14歳で、バーバード工科大学を主席で卒業しているとは…、末恐ろしいですなぁ」
「(げっ)」
クソジジィ…、どんな嘘八百を書いているんだよ。
「その後の経歴も素晴らしい…。いや~、よく我が学園に来てくれましたっ」
そう言って手を握られた。
「いや~、恐縮ですよ」
俺は笑って応対したが、内心ビビリまくっていた。
「新谷先生の経歴も素晴らしいが、時雨先生とレデンさんの経歴も素晴らしい」
「ニャ?」
レデンの顔が引きつる。俺と同じような嫌な予感に襲われたのだろう。
「これほどの逸材が3人もいるところを、私は生まれて初めてこの眼で見ましたよ」
はっはっはっとおじさんが笑う。

「それゆえにまだ信じられませんよ。こんなに優秀な教師と生徒が、“モウマンタイ”組に配属して頂けるなんて、本当に助かります!」
先ほどよりも深く深く頭を下げるおじさん。何だか猛烈に嫌な予感がしてきた。
「(なんの話だ…?)」
「(さぁ、私にも分かりません)」
時雨に聞いても分からなかった。恐らく、クソジジィが書類を勝手に偽造して、そして勝手に配属先まで決めてしまったのだろう。

「いや~、あのクラスには我が萩原学園屈指の“問題児”が集められておりまして、そこに配属された先生は、ことごとく全員が1日でこの学園を去っておりまして…」
大きなため息が部屋に響いた。
「1日で全員が辞めているんですか?」
時雨が確かめる。
「はい…、1日です」
どんよりとした空気が俺たちのいる部屋を包み込んだ。
「楽しそうだニャ~♪
レデンだけは楽しそうだった。

「新谷先生は、モウマンタイ組の担任を。時雨先生はモウマンタイ組の副担任をしてもらうことになります。レデンさんには、クラスの委員長になってもらいたいのですが…」
そう言って、おじさんはレデンを見た。
「いいんちょう?」
レデンが首を傾げる。
「まぁ、クラスで一番偉いヤツってことだ」
「偉い…?」
手を口元に当てて、しばらく黙りふけるレデン。
「ん~…」
まだ考える。
「ん~…」
まだ考える。
「レデン…」
結論に至ったようだ。
「権力ってキライだニャ。委員長にはならないニャ」
「へっ?」
つい声が出てしまった。
「そうですか…、残念です」
本当に残念そうにするおじさん。
「では、そろそろ時間ですのでご案内します」
おじさんが立ち上がる。
「どこへですか?」
俺の言葉に、窓の外を遠く見つめるおじさん。
「モウマンタイ組がある、旧校舎へです…」

――――――――――☆

「カー、カー…」
カラスが飛んでいる…。

――――――バッサ、バッサ!

「うわっ!」
すぐ横をカラスが通り過ぎた。
「こ…怖いですぅ…」
「…銃を下ろせ」
懐から銃を取り出した時雨は、それをカラスへと標準を合わせていた。あと1秒遅かったら銃声が響き、前にいたおじさんが銃の存在に気づいてしまっていただろう。
「(何で銃なんて持ってきているんだよッ!?)」
時雨に耳打ちする。
「(わぷっ、くすぐったいのでやめてくださいっ)」
時雨はそう言うと、前にいたおじさんとレデンの横まで走っていった。
「ふっ…」
俺は自分のブレスの恐ろしさを再確認した。このブレスで、一体どれほどの女性を魅了することができるのやら…。
「自分が恐ろしいぜっ…」
そう言いながら、俺もみんなの横に並んで、目の前に佇んでいる建物を見た。
「何だか不気味な建物ニャ~…」
「そうだな…」
それは、木造2階建ての校舎。
「ここが旧校舎です」
外壁はボロボロ。至るところに亀裂が走っている。
「ちょっと聞きたいんですけど」
「はい?」
ちょっと疑問に思ったことがある。
「この校舎って築何年ですか?」
「5年です…」
おじさんが悲しそうに答える。
「どう見ても、築40年って感じなんですけど…」
そのボロボロの校舎を見て思った第一感想を述べた。
「そう思いますよね普通…。でも、つい最近までは、ここは綺麗な木造の校舎だったのです…」
とてもそうは思えない。
「でも、モウマンタイ組の生徒がどんどん増えていくにつれて、この校舎もどんどん廃れていきました…。うっうぅ…」
泣き出した。
「泣かないでください。私たちが何とかしますので」
時雨はポケットからティッシュを取り出すと、それをおじさんに渡した。
「うっうぅ…、ありがとうございます、時雨先生」
よっぽど苦労しているんだろうなぁと思う。

「これは、モウマンタイ組の生徒名簿と出席表です」
自分を取り戻したおじさんから、生徒の名前が書かれた紙が張ってある板と、ファイルされている出席表を受け取った。
「では、後は宜しくお願いしますっ!」
「えっ?」
おじさんがどこかへ行こうとする。
「ちょ…ちょっと待ってください。授業とかはどうすれば?」
「それは新谷先生たちにお任せしますぅぅぅ~………」
そう言って、おじさんの姿は見えなくなっていった。

「よっぽどここが恐ろしいんですかねぇ?」
「そのようだな」
レデンはカラスを捕まえようと必死にチャレンジしている。あっ、捕まえた。
「レデンを入れて、35人か…」
生徒名簿の名前に一通り目を通す。
「日本人じゃない様な名前が少しあるな…、何だこの“シュパプール・テリャ・マドフェフカ”って? 名前長ぇ…。って、しかもこいつがクラスの委員長だしっ!」
日本語話せるのか? と思う。
「しかも、全員♀だし…」
生徒名簿には、生徒の名前、出席番号、性別、所属している部活が書かれている。さっきの子の名前の横には、小さい字で“委員長”と書かれていた。
「何で全員女の子なんですかね? 女子高でもないのに」
「それは分からないが…」
俺にとって、ここは最高のプレイスだということは間違いないな。
「鼻の下が伸びていますよ」
時雨がジト~とした目で俺を見ている。
「伸びてない。おい、レデン~」
「ニャ?」
カラスをキャッチアンドリリースして遊んでいたレデンをこっちへ呼び寄せる。
「学園内では、俺のことを“ご主人様”って読んだらダメだからな。ここでは俺のことを“新谷先生”と呼ぶんだぞ」
流石にご主人様はマズイからな…。
「了解ニャ~」
素直に頷くレデン。
「よしっ、いい子いい子」
「ゴロゴロ~♪」
頭を撫でてあげると嬉しそうな声を上げた。
「では、行きましょうかっ」
「あぁ…」
俺とレデン、そして時雨の3人は、これからどんな学園生活を送るのだろうか…という期待と不安をほどよくシェイクさせたようなものを胸の内に秘めて、ボロボロの校舎へと歩いていった…。

――――――――――☆

「中もボロボロだな」
校舎内も戦争中みたいな汚さだった。廊下も天井もボロボロと言う言葉が良く似合っている。
「悲惨ニャ…」
レデンもがっくりと肩を落とす。
「向こう方が騒がしいですね」

――――――ガヤガヤガヤ…

「確かに…」
俺たちは音がする方へと歩いていく。

――――――バキィ!

「うわぁっ、床が抜けた!」

――――――バキィ!

「きゃっ、こっちもです!」

――――――バキィ!

「って、何で今俺を殴ったレデンッ!?」
「自分に気合を入れようと思って…」
「だったら自分を殴れぇ~!」
「変態ニャ~!」
その叫び声を響かせながら、レデンは“モウマンタイ”と書かれたプレートが付いた教室らしき部屋の扉を開けて、中へと入っていった。
「待たんかいぃッ~!」
俺も後を追って中に入った。

――――――「きりツ」

「へっ?」
突然広がった景色、そして突然の号令、

――――――「れイ」

34の頭が一斉にこっちを向いた。

――――――「ちゃくせキ」


ガタガタガタァ~と着席する音が、小汚い教室に木霊した。
「え…っと…」
不意打ちの号令にしばらくの間、戸惑ってしまったが、
「やぁ! みんなおはようっ!」
自分でも驚くような爽やかな挨拶をした。
「俺は君たちの新しい担任になった“新谷 和也”だっ! 以後よろしくぅ!」
ヘイ! みたいな感じで親指をぐっと立てた。

――――――「…………………」

無反応だった。
「ごしゅ…じゃなかった、新谷先生カッコ悪いニャ…」
窓際に立っていたレデンが悲しそうに俺を見た。そんな目で…、俺を見ないでくれぇ!
悶え苦しんでいるそんな俺の前を、誰かが通り過ぎた。
「皆さん、初めまして。私も今日からこのクラスの副担任をさせてもらうことになった“柿本 時雨(かきもと しぐれ)”と申します。以後、宜しくお願いします」
俺の挨拶とは比べ物にもならないほど丁寧で、綺麗なお辞儀だった。

――――――「宜しく…」

何人かの声が聞こえた。
「えっ、俺のときは無反応だったのに、なんで時雨…先生のときは反応があるんだ? コレって…、差別以外の何ものでもないよな?」
男女差別に苦悩するそんな俺の前を、誰かが通り過ぎた。
「皆さん、初めましてだニャ。レデンって言いますニャ。学校に来たのは初めてなので、いろいろと教えてくれると嬉しいニャ…。あっ、趣味はヴァイオリンを弾くことニャ」
そう言ってレデンも綺麗なお辞儀をした。待て…、ヴァイオリンなんて弾けないだろお前。

――――――「ヴァイオリン…、ですか?」

教卓のすぐ前にいた大人しそうな女の子が、レデンの言葉に反応した。
「そうニャ。こんな感じでいつも弾いているニャ…」
レデンはヴァイオリンを弾いているような仕草をし始めた。だがレデンよ…、途中からドラムを叩く仕草に変わっていっているのは俺の気のせいか?
「そうですか…、私はフルートが大好きですよ。吹いて差し上げましょうか?」
「聴きたいニャ」

――――――「なっ?」

クラス中の女の子たちから声があがった。

――――――「待っ…」

クラスの女の子の声がそろった時、

――――――ピロロ~

教室に心地よいフルートの音色が漂った。…何だ? この安らかな気持ちは。落ち着く…。

――――――「あぁぁ…」

クラス中からため息が聞こえる。そして突如、フルートを吹いている女の子以外の女の子たちが立ち上がり、どんどん教室から出て行ってしまった。
「おいッ! お前たちどこへ行くんだッ!?」
訳が分からないが、とりあえず俺はみんなを止めようと、扉の前に立ちふさがった。
「邪魔…」
「あん? 俺が邪魔…」
俺が文句を言い終える前に、

――――――ブシハッ!

何か、金色のよく分からないものが、俺の横っ面を薙ぎ払った。
「ゲフゥゥゥッッ~!?」
すごい勢いで吹き飛んだ俺は、何が何だか分からずの状態で教室の後ろの壁に激突した。
「ぐふぅ…、見えなかった…」
壁からずり落ちながら、何に殴られたか確かめてみた。
「って、何だアレはっ!?」

――――――ウネウネウネ…

俺を「邪魔」扱いした女の子の頭の上に…、何か巨大なものがウネウネしていた。
「“エリザベス”ちゃん、早くいこ」
「(ギギギギギィ…)」
そして、俺と時雨とレデンと、フルートをただひたすら吹いている女の子だけが、秋の陽気が残る教室に残された。
「何だって言うんだ、一体…」
俺は何とか教室の前まで、おぼつかない足取りで戻った。
「みんな、何で出て行ってしまったんニャ? レデンが悪いのニャ?」
今にも泣きそうなレデン。
「レデンは悪くない…、ん?」

――――――カサカサカサ…

「何か、聞こえないか?」
「そういえば…」
時雨も気づいたようだ。

――――――カサカサカサカサ…

何となく、音が近づいてきているような…。
「とっても嫌な予感がするニャ」
天性の大直感で感じとったのだろう。この、なんとも言えない禍々しき気配を。
大丈夫だレデン。俺も感じている。二人で一緒に感じているぞっ。
そして、それは訪れた…。

――――――ドバッシャ~ンッ!

すごい音と共に扉がすごい勢いで吹き飛んだ。
「何だぁッ!?」
それと同時に、黒いワシャワシャしたものが教室になだれ込んできた。それが教室中の風景を黒く染めていく。
「ナニこれナニこれナニこれキモチわるいぃぃッ!?」
時雨はパニック状態。懐から銃を取り出そうとしている。
「バカッ! やめるんだっ」
俺は必死で時雨を取り押さえた。取り押さえる際、時雨から肘打ちを喰らったのでキレそうになった。
「ナニこれ♪ ナニこれ♪」
レデンは嬉しそうにソレを捕まえた。
「ニャ~♪ 可愛いニャ~♪」
レデンに触覚を摘まれたソレは、足をワシャワシャと忙しなく動かしている。レデンが「可愛い」と言っているソレは、どう考えても…、

――――――「ひぇ~ん! ゴキブリ嫌いです~」

情けない泣き声を発したのはフルートを吹いていた女の子。すでにその子はフルートを吹くのを止め、机の上に乗ってあたふたしていた。
「でも私はフルートが好き。だから私は吹き続けるッ!」

――――――ピロロロオォォ~

すごい音色が響き渡った。それは、世界中にまで響いているんじゃないかと思うほど、素晴らしい音色だった。

――――――ガサガサガサァ!

フルートの音色の余韻に浸っている場合じゃなかった。
「きゃあぁぁぁ~、嫌な音が近づいてきます~!」
時雨はもうダメだ。白目をむいている。
「もう何でも来いやぁ!」
俺は覚悟を決めた。女の子は気が狂ったようにフルートを吹き続け、すでにトランス状態みたいになっていた。そしてその音色が最骨頂に達したとき、

――――――のっそり…

黒い…、巨大な物が、すでに扉が無い教室の入り口から中に入ってきた。
「でけぇ…」
それは、巨大ゴキブリ。パソコンの本体並みの大きさだった。

――――――バッ!

それが…、巨大な羽を広げて飛んだ!
「あぁぁ~! もう消えてくださいぃ~!」
白目をむいていた時雨が銃を構えていた。やばい、間に合わない。

――――――バァンッ! キィンッ!

銃声が響いたが、その直後に変な音も聞こえた

「弾いたのかっ!? しかも…」

――――――キィンッ! キィンッ! キィンッ! キィンッ!

弾かれた弾丸が止まらない。床とか壁とかに敷き詰められているゴキブリたちに当たり、反射を繰り返している。
「なんで硬いんだこいつらッ!? うわっ、しかも巨大ゴキブリが教室の中を高速で飛び始めたッ! 見えねぇ! 速過ぎるッ! うおっ、弾丸が頬をかすったッ!」
「可愛いニャ~♪」
レデンの頭には、巨大ゴキブリが乗っかっていた。
「シュートッ!」
俺はその巨大ゴキブリを蹴り抜いた。

――――――ガシャ~ン!

巨大ゴキブリは、窓ガラスをぶち割って遥か彼方へと飛んでいった。
「あぁっ、可愛いのが飛んでいったニャ~…」
窓の外を名残惜しそうに眺めるレデン。
「フルートを吹くのも止めろぉ!」
神が降臨してしまうぐらいのテンションで吹き荒れていた女の子が持っているフルートを、俺はサッと奪った。
「あぁっ、返してくださいぃ」
「ダメだ」
しばらくすると、ゴキブリ達の姿がどんどん減っていき、そして全部去った。空中を飛び回っていた弾丸も、うまく外へと飛んで行ったようだ。
「やっぱり、コレが原因だったか…」
俺は握っていたどこにでもあるようなフルートをしげしげと観察してみた。
「返してくださいぃ」
涙を瞳にいっぱい溜めながら、俺が持っているフルートを取ろうとしている。
「もう、吹かないか?」
「吹かないので返してくださいぃ」
ぐっ…、そんな目で俺を見ないでくれ…。萌えてしまうではないか…。
「本当に本当か?」
「本当に本当です」
「しょうがないな、ほらっ」
フルートを返してあげた。
「ありがとうございますっ」
「そう思うなら、教室を出て行ったみんなを呼んできてくれ」
「はい、分かりましたっ」
彼女は教室から出ようとしたが、一瞬立ち止まり。
「あっ、私の名前は“北条 理香子(ほうじょう りかこ)”です。レデンさん、私たちのクラスにようこそです」
そう言って、お辞儀をした。
「ありがとうニャ~♪ 北条さん~♪」
「あれ? 俺は? 俺は?」
「では、みんなを呼んできます」
俺を無視して、北条さんは廊下を走っていった。

「いい人だニャ~♪」
「いや、そのセリフの前に“問題がある”という言葉を付け足したほうがいいぞ」
「ご主人さまを呼ぶときは、“存在がキモイ”を付け足したほうがいいのと同じことだニャ」
「はははっ、言えてる言えてる」
「ニャはははっ」
教室には笑い合う2人と何も言わない屍(時雨)1人だけが、しばらくの間取り残されていた…。





(次回予告)

萌え忍の首謀者を見つけようとする時雨と別行動を取り,和也とレデンは”モウマンタイ”組の家庭訪問をすることになって…、


(頂き物)

銀杏 空


”銀杏 空”のデザインをそのまま僕がパクらせてもらった「ソラ」さんが、新しい”銀杏 空”を描いてくれましたw もう、ソラさんは天才ですねぇっ!
アホ毛の恐ろしさ…、それはそれは恐ろしいモノなのです…。


”ツンデ・レデン・刹ッ”の第12幕

学園編まで、もう一歩の第12幕です。
次の幕で和也は、萩原学園の問題児が集まる”モウマンタイ”組の担任をすることになってしまいます。そこには、きつねに育てられた女の子や、脅威のアホ毛を操る女の子、危ない薬ばっかり作る理ンデレの女の子…、数え上げたらキリがない個性豊かなキャラたちが蠢いています。
恐ろしい…。さらにそこにレデンも加わるとは…、和也…羨ましいヤツだよ、てめぇはっ! 

では、レデンが何気にツンツンしている 第12幕 スタート!



第12幕  誓い



「カツオ節~♪ クッチャクッチャと食べるのニャ~♪ クに打点を付けたらダメなのニャ~♪」

俺が教えた“カツオ節の歌”の2番を嬉しそうに歌いながら、レデンは俺の後についてきている。
「今日もいい天気だな~」
秋の陽気な気候が、とても清々しい。いい萌え日和だ。
「龍之介いるかニャ?」
そう言ってレデンが俺を追い越した。
「昨日、待っていると言っていたからな。多分いるだろう」

もう時間は昼の1時になろうとしている。俺とレデンが起きた時、すでに陽は高くあがっていた。美鈴はいなかったが、テーブルの上には二人分の朝食が準備されていた。

――――――「…冷めているが美味しいな」
――――――「美鈴さんの料理はどんな状況に陥っても美味しいニャッ!」

朝食が昼食になってしまったが、それでもどんどん力が湧いてきた。

――――――「よし、そろそろ行くぞ」
――――――「どこへニャ?」
――――――「クソジジィの屋敷までだ」
――――――「了解ニャッ!」

そして今に至る。

「もうそろそろで着くな」
「今日もカツオ節ないかニャ~」
田舎道を歩く二人の真上に太陽があり、ちょっと暑い。クソジジィの屋敷に着いたら冷たい水を一気に飲みたいぜ。
「冷たいカツオ節を一気に飲みたいニャ~…」
前を歩くレデンもちょっと暑そうだ。ネコ背気味にぐったりと歩いている。
「おぉ、今ちょっとだけ俺とシンクロしたぞ」
「身の毛もよだつ様なことを言わないでニャ…」
さらにぐったりと背を屈めた。

――――――――――☆

「おっ、見えたな」
昨日と同じように、クソジジィの屋敷が目に入ってきた…が。
「あの黒い煙は何ニャ?」
そう…、昨日とは風景が違っていた。
「屋敷内から出ているような…」

まさか…。
俺の脳裏に嫌な予感が過ぎった。
クソジジィの敵…、萌え忍。その組織が強硬手段をとってクソジジィの屋敷に襲撃をかけた…、そんな嫌な予感が…。
「まさかっ…!」

――――――ダッ!

気づいたら俺は走り出していた。
「遅いニャ、ご主人様ッ!」
レデンはすでに俺の遥か前を走っていた。
「お前が早すぎるんだよッ!」
俺はかなりのスピードで走っているつもりだが、レデンには全然追いつかなかった。

「はぁっ、はぁっ…!」
ようやくレデンに追いついた。門の前には俺とレデンしか居ない。
「何だか変な音もするニャ」

――――――ドッドッドッドッ! ドドドドドンッ!

門の中から聞こえてくるのは轟音…。何の音だ?
「まさか…、銃声ッ!?」
俺の額に嫌な汗が流れた。
「くそっ!」
俺は門を開けようと力を込めた。
「(また…、俺の前から誰かが消えるのか…!)」

――――――ギイィ…

重い門が開いた。
「クソジジィッ!」
敷地内に入った俺の目に飛び込んできたもの…、それは…。

――――――「宴じゃ、宴じゃぁあぁぁ~ッ!」

ア~ワワアアァアァァッ~! っと周りから歓声があがる。広い広い庭の周りには、煌びやかな格好をした美女軍団が、ドッドッドッドッという太鼓のリズムに合わせて盛大に踊っていた。その庭の中心には、巨大な焚き木のセットが置かれており、大量の黒い煙が空へと昇っていっていた。

――――――「まさか和也があんな腰抜けじゃったとは、夢にも思わんかったわい!」

「そうですねぇ~」と周りで踊っている美女軍団が答える。

――――――「あんな腰抜けなんて忘れて、宴じゃ宴じゃぁぁぁ~!」

ア~ワワアアァアァァッ~! とまた歓声があがった。クソジジィは焚き木のセットの周りを走り回っている御輿の上で踊っており、その手には、恐らくお酒が入っていると思われるビンが握られていた。

「楽しそうだニャ…!」
レデンの体が震えている。あの集団に混じって一緒に踊りまくりたいんだろう。
「行ってくるニャッ!」
そう言ったレデンは、すぐに人ごみに消えていった。
俺は…、クソジジィと急に話したくなったので、人ごみを掻き分けながら目標物へ突き進んでいった…。

「おい…」
声をかけた。

――――――「どう考えても、あの腰抜けがここへ来る事はないじゃろうなッ!」

聞こえていなかった。
「おい…!」
御輿はすごい勢いで移動しているので、俺は走りながらクソジジィに声をかけた。

――――――「興醒めじゃ、興醒めっ! 宴でもしとらんとやってられんわいッ!」

「そうですねぇ~」と、また周りで踊っていた美女軍団が答えた。
「(ラチがあかねぇ…)」
俺は呼吸を整え、集中し、
「おりゃっ」
の掛け声と共に、御輿を下で担いでいた美女A、B、C、Dに足を掛けた。

――――――ドス~~~ンッ!

盛大にお御輿が地面に叩きつけられた。
「ヘブシッ!」
それと同時にクソジジィの声も聞こえた。見てみると、クソジジィは地面に顔から突っ込んでいた。
「プハァ!」
地面から顔を上げ、深呼吸を数回繰り返して、
「何じゃ? 何が起こったのじゃ?」
と周りをキョロキョロと見始めた…。ちっ、生きていたか。

「おい…」
俺は座っていたクソジジィの背後に立ち、腕を組みながら呟いた。
「ん?」
クソジジィが後ろに振り返った。
「なんじゃい…、和也か………、って来とるぅぅぅっ~!?」
騒がしいクソジジィだった。
「お主…、本当に和也か?」
「あぁ…」
頬っぺたを抓られた。
「本当に本当か?」
「あぁ…」
耳に息を吹きかけられた。
「って、やめんかいぃ~~~!」

――――――ドコォ!

「ふむ…、こんなに豪快に殴るのは和也しかおらんわい」
自分の腹を摩りながらクソジジィは答えた。
「ったく…、相変わらず末恐ろしいジジィだぜ…」
俺は自分の手をブラブラさせながら言った。

「皆の衆、今日の宴はここいらで終了じゃ。解散!」

――――――「はっ!」(美女軍団)

その掛け声がまだ響いている中、美女軍団はあっという間に姿を消した。
「(こいつらってまさか萌え忍じゃ…?)」
俺はついそう思ってしまった。
「彼女たちは、ワシの近衛兵じゃ」
心を読むな、心を。
「そうかよ…」
この場に残ったのは、ネコ踊りを「ニャ~♪ ニャ~♪」と熱演しているレデンと、立ったまま「グ~♪ グ~♪」寝ていた時雨と、俺とクソジジィの4人だけだった。

「ニャッ!? みんなが消えたニャっ?」
ようやく周りの状況に気づいたレデン。
「楽しかったか?」
「うん。でも、もっと踊りたいニャ」
「それはまた今度な」
「がっくしニャ~」
肩を落としてこっちに歩いてきた。
「龍之介、こんばんはニャ~」
ペコリとお辞儀をするレデン。
「おぉレデンちゃん。今日も元気そうじゃのう~」

――――――なでなで…

「ニャゥッ!?」
またお尻を撫でられるレデン。
「今日も元気なお尻じゃのう~」
はっはっはっと笑いながら、一歩後退したクソジジィ。レデンの殺気を感じ取ったのだろう。その証拠にレデンの体はユラリと揺れている。
「むっ? 来るかっ?」
回避体勢を取るクソジジィ。しかし、
「もうっ、龍之介ったらしょうがないニャ~」
そこにはレデンの笑顔が。
「もうこんなことしたらダメだからニャっ?」
そう言いながらクソジジィとの間合いを詰めるレデン。
「はっはっはっ、まぁジジィの悪戯じゃからのぉ…、レデンちゃんは心が広いわい」
レデンとクソジジィの距離、約30cm。
「油断…」
レデンが構えた。
「ん?」
気づいたのが遅かったなクソジジィ…。
「大敵ニャッッ~!!」
無数に分裂したレデンのコブシ。早すぎるッ!
「中心線六連突きニャァァ~!」

――――――ドドドドドドッ!

「ツブハァッ!?」
眉間、鼻、顎、ノド、みぞおち、そして急所を打ち抜かれたクソジジィは、この世のものとは思えないほどのスピードで屋敷の壁まで飛んでいき、

――――――ドコォッ!

ものすごい音と共に静止した。
「もう…、しません…」
そう言いながら、地面へと倒れこんだのが分かった。
「あぁっ、龍之介様っ!」
メガネを掛けた美人秘書がクソジジィの成れの果てに駆け寄っていった。さっきの音で流石の時雨も目を覚ましたのだろう。
「ご無事でっ!?」
「今の悲惨な出来事を見ているのに、一体どこからそんな言葉が出て来るんだ?」
何も言わないクソジジィの代わりに、俺が答えてあげた。
「あぐぅ…。あれっ、和也さんです。こんばんはっ」
俺の存在にようやく気づいてくれた。
「よっ、昨日ぶりだな」
「はい…。あれ? 今日はどういったご用件で?」
メガネをスチャリと掛けなおして時雨は答えた。
「そうだな…。まぁ、まずはこのクソジジィが蘇生しないと話が進まないんだ」
俺は遺体を見てみたが、それはそれは安らかな寝顔だった…。
「って、勝手に殺すんじゃないわいッ!」
クソジジィの目が急に開いた。
「だから心を読むなって…」
それに、かっ開いた目が怖いぞ。
「龍之介様、ご無事でっ!」
顔を両手で塞ぎ、今にも泣き出しそうな時雨。
「ふっ、時雨ちゃん…。ワシは不死身じゃ」
そう言ってムクリと立ち上がった。
「(何で今ので生きているんだ?)」
その疑問は俺の心の奥底にしまい込み、
「おいジジィ、来てやったぞ」
ちゃんとした会話がスタートした。
「和也…、今日は来ないのかと思っておったぞ」
「ほう、俺が来ないと宴を始めるのか」
その俺の言葉にしばらくクソジジィは考え…、
「宴はほぼ毎日じゃ」
「仕事しろよ…」
良いご身分のクソジジィだった…。

「来たということは、仕事の依頼…、引き受けてくれるという事じゃな?」
「あぁ…」
俺は…、もう迷わない。過去を乗り越えると決めた。悲しみの上に立って、堂々と笑える事ができるように…、俺は強くなる必要があるんだ。
「ニャ~、レデンは学生になるんニャ~♪」
レデンが嬉しそうに近づいてきた。
「あっ、生きているニャッ!」
クソジジィが生きている事に、レデンも驚いているようだ。
「はっはっはっ…、ワシはそう簡単には死なないぞ。レデンちゃん」
「次は爪で貫くから多分死ぬニャ」
「そうじゃの…、それだと普通に死ぬのう…」
さらっと怖い会話を交わした二人だった。

「皆さん、詳しい話は屋敷内でしましょう~!」
時雨が屋敷を指差した。
「そうじゃの、では参ろうか」
「カツオ節あるかニャ~?」
「あぁ、いっぱいあるぞ、レデンちゃん」
「楽しみニャ~♪」
屋敷内へ先走っていったレデンを見つめながら、俺はゆっくりとクソジジィたちの後について行った。

――――――――――☆

「和也…、お主は明日から萩原学園の教師。レデンちゃんは萩原学園の中学2年生じゃ」
昨日と同じ部屋でクソジジィの話が続いた。
「二人の入学手続きは、すでに時雨ちゃんに任せたから安心してくれ」
クソジジィの後ろにいた時雨が、グッと親指を立てて微笑んだ。まるで「任せてくださいっ」と言わんばかりの笑顔だった。
「そうか。それはそれは普通に不安だな…」
「あぐぅ…」
時雨は今のも泣き出しそうになった。
「まぁ、詳しい話は学園で聞かされるじゃろうな」
「そうか…」
前途多難だった…。
「話は終わったかニャ?」
口の中をカツオ節でいっぱいにしながら、レデンが話しかけてきた。
「もうお腹いっぱいか?」
「うん。もう入らないニャ~」
ゲプ~っとゲップをしながら俺の隣に座るレデン。一瞬で俺の周りの空間がカツオ節臭くなった。

「和也…、今回の事…、本当に感謝しておる」
「あぁ?」
クソジジィはそう言うと、頭を深々と下げた。
「別に感謝されるような事じゃね~よ…」
対処に困った。
「今日来てくれて、ワシは本当に嬉しいわい」
顔を上げたクソジジィは満面の笑顔だった。
「そうかよ…」
妙に照れくさくなってしまった。
「ねっ、ねっ、レデンも来たニャっ。嬉しいかニャ?」
「当たり前じゃよ」
レデンも満面の笑みを浮かべた。

「とりあえず、コレは前金、兼、軍資金じゃ」
そうクソジジィが言うと、時雨は一生懸命に重たそうな旅行カバンを持ってきて、それを俺たちの前に置いた。
「何だコレは?」
恐る恐る開けてみた。
「…いくら入っているんだ?」
何だ、この札束のブロックの集合は…。
「ふむ。まぁ大体2億じゃな」
「そうか………、って2億ぅっ~!?」
「それって美味しいニャ?」
驚きという津波に震わされていた俺の心を、突然次元を切り裂いたベロが奪っていくようなレデンの言葉で、俺は何とか正気を保つことできた。
「レデン…、美味しくはないけど、オイシイ話だ」
「ちゃんと日本語じゃべれニャッ!」

――――――ザシュッ!

「よっしゃ~! 目が覚めたぜ、ヤホ~イ!」
ヒリヒリする頬を手で押さえながら、俺はもう一度カバンの中を確かめてみた。
「…こんなにもらっていいのか?」
流石の俺様もびびってしまっている。ションベンチビッチマイソウ…。
「まぁ、国家予算からちょちょいのちょいじゃわい」
「それって横領って言うんじゃないのか…?」
「国のためじゃ…、任せぃッ」
「立派です、龍之介様っ!」
がしっと手を取り合うクソジジィと時雨。
俺は思った。この国が滅ぶのに、そう時間は掛からないであろうと。

「何じゃ、もっと欲しいのか? 総理大臣のワシなら簡単に横領できるから、もっと盗ってこれるぞい?」
「いや…、遠慮しとく…」
神妙になっていた俺の顔がさらに神妙になったのが分かった。
「そうか、残念じゃわい…」
俺は、総理大臣がアンタだから死ぬほど残念だよ。
「龍之介、可哀想ニャ…」
俺は、お前をそんな風に育ててしまった俺が可哀想だよ。

「あっ、和也さん、私も萩原学園の教師として、明日から頑張りますから宜しくお願いしますねっ」
「へっ?」
今…、何と言った?
「あれ? 聞こえませんでした? おっほん…、もう一度言いますね。私も明日から、教師として…」
「聞こえていたから、もう一度繰り返さないでくれッ! 頼むッ!」
恐ろしい悪夢を連想させるような言葉は二度と聞きたくない。
「明日から、お互い頑張りましょうねっ!」
時雨が俺の手を掴もうとする。

――――――ひょいっ

「あっ」
その攻撃をかわした。
「あぐぅ…、何でかわすんですか?」
涙目で見つめるな…。
「だって、身の危険を回避するためにだな…」
「危険じゃないですよぉ~…」
あまりに居た堪れないので、俺から手を握ってあげた。
「えっ?」
何が起こったのか分からないといった様子の時雨。
「これから宜しくなっ」
確かに、レデンがいるといっても、教師の立場の知り合いが誰もいないのは流石に心細いからな。
「はっはいっ! 宜しくお願いしますっ!」
おっ? 結構カワイイかも…。
二人の瞳にお互いの瞳が映っている…。一方の瞳には、少しだけ涙の痕跡が見受けられた。

「さっさと手を離すニャッ!」
気が付くと、レデンが俺と時雨の腕を掴んでいた。
「ふんニャッ!」

――――――バッ!

「あっ」
力ずくで引き離された。
「さぁ、早く帰って明日の準備をするニャ!」
そう言って、俺を引っ張っていくレデン。
「あっ、お金お金…」
レデンの力にできる限り抵抗して、大金が入っているカバンを掴んだ。
「(重っ…)」
流石に2億の札束は重かった。
「早く帰るニャ~!」
レデンの俺を引っ張る力が増大した。
「って、俺の背中の肉をグイグイと力いっぱい引っ張るなぁ! 痛いだろうがぁッ!」
「は~や~く~!」
聞く耳を持っていなかった。萌える耳しか持っていなかった。
引きずられていく俺様…。何だか、尻に敷かれているって感じだな。

「明日は、朝の7時半から萩原学園の職員室で詳しい話を聞く予定ですので、遅れないでくださいね~!」
遠くで時雨が叫んでいる。
「世界の平和のために働くんじゃぞ~!」
遠くでクソジジィのムカツク声が聞こえた。

「世界ねぇ…」
正直、そんな話はどうでも良かった。俺が俺でいられるのなら、俺はどんなことでもやり遂げてみせる。そう、決めたんだからな。
「(そう、これは天が俺に与えた“試練“だ)」
何だかやる気が出てきたぜっ!
「(立花さん…、見ていてくれよッ!)」
レデンに引きずられながら、俺は心に誓いを立てた。

「(必ず…、明日からの学園生活をエンジョイしてみせるッ!)」
と…。




(次回予告)

学園編 スタート♪

個性豊かな35人の”モウマンタイ”組のリストを作りましたよw
やっべぇ~、興奮してきましたよっ!

一応リストを公開しときます。リクエストとかあったら書き込んでみてくださいw










(モウマンタイ組のクラスメート)

安藤 蛍(あんどう ほたる)…テレパシス系超能力者。掌を人の頭の上にかざす事によって、その人が今考えていることから、その人が忘れてしまった記憶さえも読み取ることができる。しかし、この力を一気に使いすぎると、その分の自分の記憶が消えていく。自分にこの力は使えない。人見知りの激しい女の子。髪の色は黄色。出席番号 1番。

井坂 凪(いさか なぎ)…剣の道に生き、剣の道に死す…。そんな女剣士。弓も得意。髪の色は黒。出席番号 2番。

一ノ瀬 由井(いちのせ ゆい)…サイコキネシス系超能力者。両親が目の前で強盗に殺された時からサイコキネシスが使えるようになった。初めてこの子がサイコキネシスを使ったときは力が暴走し、半径50m四方は全て吹き飛んでしまったという。強盗ももちろん木っ端微塵に吹き飛んだ。今では、ある程度の力の制御ができるようになった。決して笑うことの無い、いつ見ても泣きそうな表情をしている女の子。髪の色は赤茶色。出席番号 3番。

伊万里 霧麻(いまり きりま)…天才陶芸家。彼女が作り出す作品は自然に動き出す。髪の色は茶色。出席番号 4番。

ヴェスタ・マ・コンチェット…いつも変なぬいぐるみを持っている不思議少女。会話はぬいぐるみを使っての腹話術でしかできない。いつも無表情。フランス人形みたいな格好をしていて、寝ていたら等身大の人形かな? と思うくらい綺麗な女の子。髪の色は茶色。瞳も茶色。あだ名は「チェット」。出席番号 5番。

隠里 鈴蘭(かくれざと すずらん)…天才くのいち。髪の色は薄いピンク。出席番号 6番。

桂 美々兎(かつら みみと)…いつでもパソコンを持ち歩く女の子。ネットワーク系にとても詳しく、ペンタゴンの極秘文書を5分でゲットすることもできる。口癖は「極秘…、ゲットなり」。髪の毛の色は灰色。出席番号 7番。

仮初 野花(かりそめ のはな)…植物大好きな女の子。頭には、旬の花が一輪刺さっている。花粉症。髪の色は緑色。出席番号 8番。

九尾 紺(きゅうび こん)…キツネに育てられた女の子。動物と話をすることができる。髪の色は赤。親は千年生きているキツネで、人に化けることも可能。出席番号 9番。

銀杏 空(ぎんきょう そら)…生きているアホ毛を飼っている女の子。このアホ毛は凶暴で、よく噛み付いてくる。それを防ぐために、先端に赤いリボンが巻きつけられている。髪の色は金。出席番号 10番。
ソラ


釘宮 円(くぎみや まどか)…天才絵描き師。彼女が描いた絵を見てしまった人は、必ず泣く。髪の色は虹色。出席番号 11番。

草薙 竜火(くさなぎ りゅうか)…人々を感動させる料理を作り出す料理人の女の子。時々、口から火を吐く。髪の色は銀。出席番号 12番。

早乙女 麗奈(さおとめ れいな)…この学園のオーナーの娘。わがままで気が強い。犬が大好き。でも犬アレルギー。髪の色は金。出席番号 13番。

桜坂 手鞠(さくらざか てまり)…いつでも本を読んでいる大人しい女の子。本好きの影響で、感情が極限まで高められた時に発した言葉は、現実に起こる。イメージ力がとても強い、メガネをかけた女の子。髪の色は黒。感情が高まるにつれて、髪の色が赤くなっていく。出席番号 14番。

佐々木 伊戸菜(ささき いとな)…裁縫が得意。っていうか裁縫マニア。「ほつれている服は許しません」と言いながら、人の服を勝手に縫い始める。髪の色は黄色。出席番号 15番。

シュパプール・テリャ・マドフェフカ…すでに滅亡してしまった王国の元王女。自国の再建のためにいろいろと考えている。あだ名は「フェフカ」。一応、クラス委員。髪の色は金。
出席番号 16番。

不知火 冷夏(しらぬい れいか)…何故か透けている女の子。髪の色は水色。出席番号 17番。

紫雲 織部(しうん おりべ)…大和撫子を装っている。和服姿が良く似合う関西人。突然お茶会を始めるなど、授業を妨害することもしばしば。髪の色は黒。出席番号 18番。

秀賢(スーシエン)…中国人の女の子。酔拳の達人、酔うと絡んでくる。髪の色は薄い茶色。出席番号 19番。

タタト・ノエル…怪しげなフードをいつも被っている占い師の女の子。その素顔は誰も見たことがない。占いには水晶、タロット、手相を使う。決してしゃべらない。物事を伝えるときは、文字を紙に書いてそれを掲示する。そして、それをその場ですぐに破いて燃やす。出席番号 20番。

立波 音羽(たちなみ おとは)…日本最大の規模を誇る仏教宗派の宗家の娘。妖怪退治に励んでいる巫女さん。髪の色は黒。出席番号 21番。

龍宮 水蓮(たつみや すいれん)…水芸が大好きな女の子。唐突に体から「ピュ~」と水が出てくることもしばしば。水泳部のエース。髪の色は青。出席番号 22番。

田所 亜美(たどころ あみ)…東日本で一番恐れられている極道:阿修羅組の組長の一人娘。いつも父親から嫌々ドスと銃を持たされている、心優しき女の子。命の尊さ語るのが好き。でも射撃はプロ並。髪の色は黒。出席番号 23番。

棚瀬 真琴(たなせ まこと)…体がタコみたいに柔らかい。体操部のエース。授業をいつも変な格好で受けるのが主義らしい。髪の色は薄い黄緑。出席番号 24番。

猫又 レデン(ねこまた れでん)…猫の特性を受け継いだツンデレ子猫娘。高い身体能力に、鋭い爪、そして高いツンデレ能力に要注意だ。髪の色はエメラルドグリーン。出席番号 25番。

野々原 千鳥(ののはら ちどり)…怪しい薬ばっかり発明する女の子。真・科学部部長。髪の色は黒。メガネ必衰。いつも白衣を着ている。出席番号 26番。

剛橋 奈々(はがねばし なな)…メカ大好きッ子。機械の申し子と言われている。得意分野はロボット制御と新しい破壊兵器の開発らしい。いつも体中に作業道具を取り付けていて、歩くとガチャガチャと音がしてうるさい。髪の色は紫。出席番号 27番。

長谷川 風香(はせがわ ふうか)…雷香とは双子の姉妹。お互いはテレパシーで会話可能。性格は「ほんわか~」。髪の色はオレンジ。髪に風車を刺している。出席番号 28番。

長谷川 雷香(はせがわ らいか)…風香とは双子の姉妹。お互いはテレパシーで会話可能。性格は「ビカビカァッ!」。髪の色はオレンジ。髪に小さな太鼓のアクセサリーを刺している。出席番号 29番。

速神 瞬(はやがみ しゅん)…最速を求める女の子。何事も速く速くこなしたいらしい。しゃべるのも早口。移動も全力疾走。陸上界のエース。髪の色は紫。出席番号 30番。

柊 雪乃(ひいらぎ ゆきの)…雪女。氷のようなハートの持ち主で誰にも決して心を開くことは無い。趣味は人間観察。髪の色は白。出席番号 31番。

北条 理香子(ほうじょう りかこ)…フルートをこよなく愛する女の子。彼女がフルートを吹くと、どこからともなくゴキブリが集まってくる。髪の色は銀。出席番号 32番。

木目 稲造(もくめ いなぞう)…ある日、目を覚ますと体が女の子になっていた元男の子。スラリと長い手足と、モデル並のプロポーションを持つ、信じられない中学2年生。「僕って…、不幸だよ…」が口癖。髪の色は赤。出席番号 33番。

山下 弥生(やました やよい)…報道に命をかけている女の子。ある時は、屋上からバンジージャンプしながら激写。またある時は、邪魔な壁を爆破して激写。手に負えないので、“モウマンタイ”組に入れられた可哀想な女の子。髪の色はオレンジ。新聞部所属。出席番号 34番。

鷲尾 菊花(わしお きっか)…爆破が大好きな女の子。この子によって、学園内の所々に約200の爆弾が仕込まれていると言われている。父親は空軍の総司令官。手に負えないので、“モウマンタイ”組に入れられた可哀想な女の子。髪の色は水色。出席番号 35番。



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